添い乳のやり方、メリットやデメリット、注意点について

添い寝をしながらの授乳、“添い乳”は寝かせた状態の赤ちゃんの横にママが寝そべって、おっぱいをあげることです。寝たままの状態で授乳できるので、ママはとても楽ですよね。赤ちゃんにとっても大好きなママとくっついてスキンシップしながら眠れるという安心感があります。でも、“添い乳”には赤ちゃんの窒息死につながるような事故のリスクもあります。理想的な添い乳の姿勢、添い乳のメリットやデメリット、添い乳をする時の注意点についてご紹介します。

添い乳とは?

寝ている状態の赤ちゃんにママが添い寝した状態で授乳することを添い乳と言います。ママにとっては比較的楽な授乳方法ですが、添い乳をしながら、赤ちゃんの横でママが寝落ちしてしまうことがあります。

添い乳のメリット・デメリット

添い乳にはいくつかのメリットやデメリットがあります。代表的なものを以下にまとめました。

添い乳のメリット

添い乳のデメリット

赤ちゃんの寝かしつけが楽になる。ママが寝落ちして赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させるリスクがある。
起き上がる必要がないので、ママが楽に授乳できる。赤ちゃんがゲップをせずに眠ると、中耳炎になる可能性がある。
赤ちゃんとのスキンシップが深まる。飲み残しによる乳腺炎などのおっぱいのトラブル。
 断乳や卒乳後の寝かしつけに苦労する可能性がある。
 母乳が歯についたままなので、虫歯になる可能性がある。

 

添い乳のやり方

添い乳は赤ちゃんを寝かしつける時や、夜中に授乳しなければならないママにとっては楽な授乳の姿勢です。理想的な添い乳の姿勢をご紹介します。

添い乳は慣れてしまえばお母さんがリラックスした状態で授乳することができるのでとても楽な姿勢と言えます。

クッションを使えば、より疲れずに授乳できて、赤ちゃんとのスキンシップも図れるのでぜひトライして見てください。

添い乳はいつからできる?

添い乳は何ヵ月からできる、と言うような決まりはありませんが、寝かせると吐いてしまうような赤ちゃんの場合は、添い乳はやめたほうがいいかもしれません。体がまだ小さくて首が座っていない赤ちゃんの添い乳も避けるようにしましょう。

添い乳はSIDS(乳幼児突然死症候群)の発生リスクを高めるという報告があります。生後4ヵ月までの赤ちゃんは特に注意をする必要があるので、この時期にはなるべく添い乳を避けるようにしましょう。

添い乳はいつまでするべき?

生後何ヵ月になったから、添い乳をやめなければならない、と言うような決まりもありません。添い乳をした状態で赤ちゃんの横では眠らない、などの添い乳の決まりをママパパがしっかりと理解していれば、特に問題はないでしょう。

添い乳からの理想的な卒業のタイミングはあるのでしょうか?生後6ヵ月頃になると、赤ちゃんが離乳食を食べ始めるようになります。離乳食を食べ始めると、授乳のタイミングや回数、おっぱいやミルクを飲む量が変わってきます。離乳食の開始時期は赤ちゃんの生活リズムが整ってくる時期です。

離乳食が始まるこの時期は、赤ちゃんを寝かしつけるために入眠儀式を取り入れるいいタイミングです。入眠儀式とは眠る前の段取りで、例えば、同じ時間にお風呂に入れる、授乳後にお布団にいれる、ママやパパが絵本を読んであげるなどの寝かしつけるための習慣のことです。毎日同じ時間に同じことをやることで、赤ちゃんは眠る時間が来たと理解します。特定のタオルやお気に入りのぬいぐるみなどと一緒に寝るようにしていけば、ママのおっぱいの代わりになってくれるので、添い乳からの卒業がスムーズにいくかもしれませんよ。離乳食の開始時期は、添い乳から卒業するいいタイミングだと言えるでしょう。

新生児に添い乳をするときのコツは?

出産後に疲れているママや帝王切開後で安静にしていなければいけないママにとって、添い乳は楽な授乳方法です。また、夜中に赤ちゃんが何度も目を覚まして授乳しなければならない時にもいいですね。添い乳をするときのコツを幾つかご紹介します。

ママと赤ちゃんのおなかを密着させる

赤ちゃんの耳や肩、腰がねじれずに体全体がママの方に向くようにし、おなかを向かい合わせてお互いの体を密着させます。ママの体が覆いかぶさることのないよう、向かい合って添い乳をしましょう。

赤ちゃんの頭がママのおっぱいの高さになるようにする

赤ちゃんの口とママのおっぱいの高さが同じになるようにします。赤ちゃんの背中にクッションや丸めたバスタオルを使用することで、赤ちゃんの位置が安定しやすくなります。

クッションを使って楽な姿勢をとる

枕やクッションをママの頭、背中、足の間に入れることで、ママが快適で安定した姿勢をとることができます。

赤ちゃんの成長に関するヒント

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添い乳を安全に行うための注意点

添い乳はママが疲れていない時にだけにして、そのまま赤ちゃんの横で寝てしまわないようにすることが大切です。赤ちゃんのお世話をしてくれるママ以外の大人がいる環境を作り、必ず見守ってもらえる状況で添い乳を行いましょう。添い乳をしている間だけでなく、添い乳後も赤ちゃんから目を離さないことが大切です。添い乳の事故を防ぐために気をつけたいことをまとめました。

赤ちゃんの頭が見えるようにする

添い乳する時はママの頭を枕などで高くして、赤ちゃんの顔が見えるように調整します。赤ちゃんの様子や顔色を確認しながら、添い乳をしましょう。ママの太ももからひざあたりにクッションや丸めたバスタオルなどを挟むと、ママの横向きの姿勢が安定します。

添い乳をした後はゲップを忘れずに

赤ちゃんは寝ていることが多く、胃が小さいので、授乳後に吐くことがあります。添い乳をした後、寝かせたままにしておくと、吐き戻した母乳が耳へと流れてしまい、中耳炎の原因になる可能性も指摘されています。また、吐き戻しで窒息してしまうリスクも考えられます。添い乳をした後は必ず赤ちゃんを一度起こし、ゲップをさせることを忘れずに。

硬めの敷布団を使う

柔らかい布団やマットに寝かせると、赤ちゃんがうずもれて窒息するリスクがあります。赤ちゃんの頭がうずもれてしまわないように、布団やマットは必ず硬めのものを使いましょう。大人の掛け布団だと重さがあるので、ベビー用の軽い掛け布団を使いましょう。

ベッドで添い乳をする場合は赤ちゃんの転落リスクもあります。添い乳している時も添い乳後も、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

眠ってしまいそうな時は添い乳を避ける

赤ちゃんに添い乳をしているうちに、疲れてつい寝落ちしてしまうママもいるでしょう。ママが赤ちゃんの横で眠ってしまうと、ママのおっぱいや体の一部が赤ちゃんの鼻や口を覆って窒息につながることもあります。

添い乳はなるべくママが疲れていない時だけにして、赤ちゃんの横でそのまま寝てしまわないようにすることが大切です。添い乳をする時にはパパにも側にいてもらい、必ず見守ってもらえる状況で行うようにしましょう。添い乳の間に赤ちゃんが眠ってしまったら、ベビーベッドに移してあげましょう。うつぶせ寝は窒息のリスクがあります。赤ちゃんをベビーベッドに移す時にはうつ伏せ寝ではなく、必ず仰向けの姿勢で寝かせましょう。では、うつ伏せ寝はどうして避けるのがいいのでしょう? 赤ちゃんをうつぶせで寝かせることで、乳幼児突然死症候群(SIDS)を発症する確率が高くなることが報告されています。

夜間の添い乳について

育児中のママは本当に大変ですね。夜は添い乳が一番楽な授乳方法だと考えるママは多いのではないでしょうか。添い乳をしていると、赤ちゃんがおっぱいから離れがたくなるのでは?目が覚めておっぱいがないと泣いてしまうのでは?心配になりますね。添い乳は赤ちゃんが起きてしまっても安心して再びすぐ眠ってくれますし、ママにとってはそのままで授乳できるので楽な方法です。夜間に添い乳をする時にはママが疲れていない時にだけ行い、決してそのまま寝てしまわないよう、ママだけのワンオペ育児にならないよう、パパなどの周りの大人の協力を得ながら行いましょう。

添い乳でしか寝ない時は?

添い乳でおっぱいを吸うことは、赤ちゃんに安心感を与えます。赤ちゃんが添い乳でしか寝ないのなら、ママのおっぱいを吸って安心する行為に代わる別の方法を考えてみましょう。ただ、添い乳のデメリットを知ったうえでママが添い乳を続けたいと考えるのであれば、すぐに添い乳をやめることはないでしょう。

離乳食が始まれば、生活リズムが整ってきます。このタイミングで入眠儀式を取り入れてみてはどうでしょうか。夜に入眠儀式を取り入れることで、寝かしつけが楽になりますよ。また、お気に入りのぬいぐるみと一緒に寝かせることで、ママのおっぱいの代わりとなり、添い乳から卒業できるかもしれません。

添い乳をずっと吸っている時は?

添い乳ではママとスキンシップをしながら眠れるので、赤ちゃんは安心してぐっすりと眠ってくれます。赤ちゃんが口をチュプチュプと短いリズムで動かしているだけなら、おっぱいを飲んでいるというより、ママのおっぱいをくわえているだけのことも。口を動かす回数が減ってきたり、間があくようになってきたら、赤ちゃんが気持ちよくなってまどろんできている証拠。起こさないようにそっとおっぱいを離してみましょう。

よくある質問

質問回答
添い乳はいつやめるのが一般的ですか?添い乳をいつやめなければならないという決まりはありません。離乳食が始まって生活リズムが整い始める時期は、添い乳に代わる入眠儀式を取り入れるいいタイミングです。添い乳がなくても赤ちゃんが簡単に眠ってくれるようになるかもしれませんよ。
新生児の添い乳は危険ですか?添い乳には幾つかのリスクがあります。育児に疲れたママが赤ちゃんの横で眠ってしまい、赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させるリスクがあります。添い乳をする時は、ママが疲れておらず、パパなど必ず他の大人がその場にいる状況で行いましょう。
添い乳で赤ちゃんが夜泣きする原因は何ですか?おっぱいをくわえて安心して寝ていた赤ちゃんが、目が覚めた時におっぱいが口に入っていないことにビックリして泣いてしまうことがあります。
添い乳は寝たままでできますか?添い乳は寝た状態の赤ちゃんの横にママが寝そべって授乳をすることです。
添い乳で寝かしつけるのはいつまでがベストですか?添い乳はいつまでがベストと言う時期はありません。添い乳に代わる赤ちゃんが安心して眠ってくれる入眠儀式を見つけてあげましょう。

 

まとめ

育児中のママはとても疲れています。添い乳は寝た状態のままで授乳できるというママにとっては非常に楽な姿勢です。また、赤ちゃんにとってもママとスキンシップができるので、安心してぐっすりと眠れるというメリットがあります。ただ、疲れた状態のママが添い乳の最中に眠ってしまい、赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させてしまったという事故の報告があります。

疲れたママが楽な姿勢で添い乳をしたくなるのは当然のこと。このような場合には、ママ以外にも赤ちゃんのお世話を行う大人がいる環境を作り、必ず見守ってもらえる状況で正しい添い乳の姿勢で添い乳を行いましょう。添い乳をしている間だけでなく、添い乳後も赤ちゃんから目を離さないように気をつけてくださいね。

ママが疲れていたり、起きあがるのがつらい時は、無理をしてはいけません。パパや家族に赤ちゃんのお世話をお願いして、ママは身体を休めることが大切です。ママのワンオペ育児にならないよう、パパや周りの家族と一緒に協力して子育てをしていきましょう。

本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

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