パンパースの歴史
発案者
アメリカ人の化学技術者、ヴィクター・ミルズ(Victor Mills)は、米ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーに勤務中、使い捨ておむつを発明し、育児に革命的な変化をもたらしました。ミルズは、1950年代、自分の孫で試しつつ、使い捨ておむつの開発に取り組みました。(1897年生-1997年11月1日没)。
1950年代
父親が一番よく知っているという人もいましたが、ヴィクター・ミルズは、祖父の方がもっとよく知っていると考えました。ミルズは、ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニーに入社したばかり。ちょうど自分の孫のおむつを交換する簡単な方法を探していました。そこからパンパースが生まれたのです。
1960年代
当時のアメリカはヒッピー全盛期。その中、赤ちゃんと両親が笑顔でいられるおむつを抱えて、デパート、スーパー、ドラッグストアなど、至るところを回りました。問題は、パンパースをどこへ陳列すべきか、だれにもわからないことでした。今までのおむつとあまりに違うため、日用雑貨、食料品、紙製品コーナーのほか、医薬品売場に陳列されることすらありました。
1970年代
ベルボトムジーンズと上げ底の靴が大流行。そしてテープ。録音テープではなく粘着テープです。おむつを留めるピンをテープに変更したことで、パパやママがおむつの中をそっとのぞけるようになりました。ピンで指をけがする心配もありません。パンパースは、M、Lサイズ、昼間用の高吸収タイプ、新生児用の改良品、キルト加工タイプ、未熟児サイズなど、開発と販売で大忙しでした。
1980年代
何もかも余剰の時代。おむつでさえ、バリューパックを発売しました。おむつがありすぎて困ることはないからです。高分子吸収体を採用した初の薄型おむつ、足回りのギャザー、貼り直し可能なテープ、さらに肌触りの良いライナーなど、すばらしいアイデアもいくつか実現しました。このような進歩でさえ、少し余剰と思われるほどでした。
1990年代
値段に関係なく、パンパースの新商品は大人気。パンパースは、おしっこを吸収体に閉じ込め、さらっとした肌触りを維持する「モレない超うす型」を開発しました。また、サイドに伸縮性のあるフィットギャザーを採用し、おむつの履き心地をアップしました。
今日
「パンパースは次に何を作る?」そう、常に次を考えるのがパンパースです。すでに、呼吸するおむつは開発しました。次は、弱酸性の吸収層で赤ちゃんのお肌を守る「パンパースのはじめての肌への一番」と「パンパーステープ・パンツ」。ヴィクターおじいちゃんも誇りに思うことでしょう。