1 歳 11 ヶ月: わがままな子になっちゃった?
生後23ヶ月の子どもはどんどんと発達していきます。生まれたばかり頃の写真を見たら、2年間でどれだけの変化があったのかに驚いてしまいますね。生後23ヶ月になると丸いぽちゃぽちゃとした幼児と言うよりは、子どもらしいスラッとした体形に変わってきます。この時期の子どもは、何でも自分でやりたがり、イヤイヤ期へ突入。食べ物の好き嫌いも出てきます。そろそろ子ども用ベッドのことも考え始めないといけないでしょう。2歳を迎える前の数ヶ月を一緒に楽しみましょう。時が経つのは本当に早いですね!
幼児期の成長の節目
子どもの成長や発達には個人差があります。生後23ヶ月の子どもによく見られる成長や発達を見ていきましょう。
階段の上り下り:この時期の子どもは階段の上り下りができるようになります。安全のために、階段の上や下にベビーゲートを取り付けましょう。3歳ぐらいまではベビーゲートを取り付けている方が安心です。子どもが階段付近にいる時には、いつも注意するようにしましょう。
手や指の動きが発達します:落書きをしたり、容器をひっくり返して中身を出したり、4つ以上の積み木を積み上げることができるようになります。
ママの子どもは右利き?それとも左利き?:左手、または右手のどちらかを好んで使うようになります。ただ、この時期はまだはっきりとどちらが利き手なのかは分かりません。両利きの可能性もあります。この時期に両手を使うからと言って、無理にどちらかの手を使わせる必要はありません。
簡単な文を言えるようになる:簡単な文を話すようになります。また、知っている人の名前、体の部分や物などを正しく言えるようになります。他の分野での成長と同じように、言葉の発達にも個人差があります。子どもがまだ話をしなくても、温かく見守ってあげましょう。
丸みが取れてくる:幼児期の子どもに筋肉がついてきます。身長も高くなり、体が引き締まってきます。顎の輪郭が定まってきます。
生後23ヶ月の幼児の成長をサポートしましょう
生後23ヶ月の幼児の成長をサポートするためにパパやママは何ができるのでしょう?以下にまとめてみました。
手や指先の動きをサポートしましょう:色とりどりの折り紙を一緒に折ったり、三角形や四角形などの形を同じ形の穴にはめ込む型はめパズル、ブロックを積み重ねたり、粘土をこねて何かを作ったり、フィンガーペインティング も手や指先の動きの発達を促します。
ちょっと年上の子どもとのお遊び:他の人に興味を示したり、よその子どもと遊ぶのを楽しむようになってきていませんか?同じ年頃の子ども、またはちょっと年上の子どもと遊ばせる機会を作ってみましょう。他の子どもを叩いたり、押し倒したりする、よその子どもが乱暴をするなどのトラブルが起きたら、どのようにリアクションすべきか、予め考えておきましょう。
身だしなみを整えることを教えましょう:髪の毛のとかし方や服の着方を教えるのに良い時期です。ワクワクしながら自分でやってくれるでしょうが、まだママやパパの助けが必要です。
はっきりとルールを決める:子どもは衝動的に行動してしまうこともあります。やっていいこと、いけないことをはっきりと決めるようにしましょう。パパとママが望むことをはっきりと伝え、良いことをしたら思い切り褒めてあげましょう。悪いことをしたら、何が悪かったのかが判るような叱り方をしてあげてください。現実的に守れるような決め事を作り、きちんと守るようにしましょう。生後23ヶ月の時期には難しいお願いなどは理解することができません。また、この時期の子どもはまだ自制心を持っていません。
良いお手本となりましょう:子どもは周りの大人をよく見ているものです。パパもママも子供にとって良いお手本となり、シェアをすると言うような考えを説明してあげましょう。例えばママがリンゴを半分に切ったとしましょう。そして、その半分を子どもにあげましょう。その時にリンゴを半分こしていることを教え、シェアすることは素晴らしいことなのだと教えてあげましょう。
トイレトレーニング:トイレトレーニングを始めるサイン に気がつきましたか?トイレトレーニングを開始するサインにはどのようなものがあるのでしょう?便座やおまるに座ることに興味を見せたり、おしっこの間隔が数時間になったり、おしっこをしたいと自分から言い出すなどは、トイレトレーニングを始める目安となるでしょう。このようなサインに気がついたら、トイレトレーニングのやり方 を参考にしてください。おまるや補助便座を購入するのをお忘れなく!
子どもの好きなようにさせましょう:子どもも自分の考えを持っています。本を読むときにこの独立心を利用しちゃいましょう。パパやママがまず3~4冊の本を選び、その中から1冊を子どもに選んでもらいましょう。いい本を選んだね、と褒めることもお忘れなく。本を読む時には、子どもにページをめくってもらいましょう。どんなお話になるかな、と質問をしたり、開いているページで何かを一緒に探したりするのもいい方法です。韻を踏んだりする箇所や繰り返しのフレーズが本の中に出てきたら、一旦そこで止まり、一緒に読んでみましょう。上手にできたら思い切り褒めてあげてくださいね。
生後23ヶ月の幼児の食事
栄養バランスの取れた食事は生後23ヵ月の子どもには大事です。健康的な成長のために、1日3回の食事と2回のおやつからトータルで1日に必要な栄養素を取るようにしましょう。食べムラがあったり、食事やおやつを1回抜かしても問題ありません。大事なのは、穀物、たんぱく質、乳製品、野菜、フルーツなど、栄養のある食事を食べてもらうことです。好きなものを好きなだけ食べさせてあげましょう。
子どもの好き嫌いはどうしたらいいの?
野菜や新しい食材を食べてくれず、イラっとしてしまうこと、ありますね。また、この間まで美味しそうに食べていたものを急に食べてくれなくなる。これもストレスの原因になってしまいますね。 子どもの好き嫌いにはどのように対応すればいいのでしょう?以下にまとめてみました。
家族みんなで一緒に食べる:テレビやスマホのことは忘れて、みんなで一緒にテーブルに座って食べましょう。子どもにもみんなが食べているのと同じものを食べさせてください。もちろん、子どもが好きなものもメニューに入れてあげてくださいね。
無理に食べさせない:子どもが食事をしたがらない時は、無理に食べさせたり、大騒ぎする必要はありません。子どもは自分の体をよく知っていて、お腹が空いたら食べてくれるものです。食べたくないものを無理に食べさせると、余計に嫌いになってしまうこともあります。
お菓子をご褒美にしない:野菜を食べたくれたら、ご褒美にお菓子やデザートをあげてもいいかも。そんなことを考えていませんか?子どもがさらに食べなくなる可能性もあります。また、不健康な食事パターンや肥満に繋がることもあります。
あきらめずに何度も! 最初は嫌がって一口も食べてくれないかもしれません。でも、あきらめないで。慣れない味、匂い、食材に慣れるのには時間が必要です。新しい食材は何度か出してみて、食べてくれなかったら、時間を少しおいて出してみましょう。
バラエティーに富んだ食事を:メニューを考える時、新しい食材や味つけをしたものを出して、子供の味覚を育てていきましょう。
目に楽しい盛り付けを:子どもは可愛く盛り付けされたご飯が大好き。フルーツや野菜を使ってスマイルを作ってみましょう。野菜嫌いの子でも食べてくれるよう、カット野菜やスティック野菜で鼻、目、髪の毛を形作りましょう。野菜につけるディップもいいアイデアですね。子ども用の椅子に座るのが好きな子どもは、楽しく飾り付けた食事を喜んで食べてくれるでしょう。
調理を手伝ってもらいましょう:子どもと一緒に料理を作るなんてワクワクしますね。食に興味を持ってくれるいい機会になるでしょうし、自分で作ったものは喜んで食べてくれること間違いなし。フルーツや野菜を洗ってもらったり、ハーブを摘んでもらったり、調味料を計ってもらったり、バターをかき混ぜてもらったり、お手伝いしてもらいたいことはたくさんありますね。お手伝いをしている時は、けがをしないように見守ってあげましょう。
似ている食材を試してみましょう:サツマイモは好きですか?それではよく似た野菜のカボチャも試してみましょう。新しい食材に近い好きな野菜があれば、まずはそちらから試してみましょう。
慣れた食材と新しい食材をセットで:チーズは好きですか?すりおろしたチーズをブロッコリーやカリフラワーにのせて、出してみましょう。新しい野菜にいつものディップを添えて出すのも良いアイデアでしょう。普段慣れて親しんでいる食材と新しい食材をセットにして出してあげましょう。
生後23ヶ月の幼児の睡眠時間は?
生後23ヶ月の幼児の睡眠時間は1日あたり11~14時間ぐらい。1回のお昼寝をする子どももいます。 また、寝たがらなくなるのもこの時期です。
ベッドの交換
少し先のことだけど、子ども用ベッドに交換したほうがいいのでは、と考えているでしょうか。子どもが安心して眠れる環境を作ってあげたいですね。以下のことに気をつけましょう。
ベッドのマットレスは一番低い所に設定しましょう:子どもがベッドから出てこようとしたら、マットレスを一番低い位置まで下げましょう。取扱説明書をきちんと読んで、設置しましょう。
マットレスから始めましょう:子ども用ベッドへ移す時期だと考えたら、新たにベッドを購入する代わりに、床に大きなマットレスを置くか、ベッドの板版を下げて対応することも可能ですね。
ベッドにサイドレールを:寝ている間にベッドから落ちないようにサイドレールをベッドに取り付けてもいいでしょう。子ども用ベッドに組み換えできるベビーベッドもあります。また、サイドレールを取り付ける機能を持つベッドもあります。どんな組み換えができるのか、今あるベビーベッドを確認してみましょう。
ベビーゲートを取り付けましょう:子どもが台所や階段の所へ行かないようにベビーゲートを取り付けるようにしましょう。
生後23ヶ月の幼児の1日のスケジュール
生後23ヶ月の子どもの1日を見てみましょう。
生後23ヶ月の幼児の健康と安全: よくある病気とその症状
子どもの健康にどんなに注意をしていても、風邪、耳の痛み、お腹のトラブルなどがあるものです。この時期の子どもがかかりやすい病気やその症状、対処法などを見ていきましょう。
のどの痛み:ひっかいたような痛みからひどい痛みまで痛みの種類は色々あります。熱やのどの腫れを伴うことが多いです。ウイルスが原因ののどの痛みの場合、抗生物質は必要なく、7~10日ぐらいで症状は消えていくでしょう。温かい飲み物を用意して、こまめに飲ませてあげましょう。心配な時は、お医者さんに連絡をするようにしましょう。
耳の痛み:耳が痛くなるのはよくある症状です。耳にウイルスが入ったり、風邪による合併症などが原因でしょう。お医者さんに連絡をし、治療をしてもらうようにしましょう。お医者さんが痛み止めの薬を薦めることもあります。
一般的な風邪の症状:風邪は子どもがよくかかる病気で、生後2年間の間に8~10回は風邪をひくと言われています。原因のほとんどがウイルスによるもので、10日ぐらい症状が続くことも。ただ、咳を伴う場合には、長引くこともあります。風邪の症状が出た時はゆっくりと休むことが大事です。十分な睡眠を取り、栄養や水分をしっかり摂らせましょう。
尿路感染:代表的なものは尿道炎や膀胱炎です。おしっこをする時に痛みを伴います。お医者さんが尿検査をして、診断をしてくれるでしょう。
気管支炎:ほとんどがウイルスによるもので、気道に炎症を起こします。炎症が起こると気道は狭くなり、肺に出入りする空気の流れが妨げられるので、呼吸が難しくなります。風邪やインフルエンザの時期に罹ることが多く、抗生物質でも治療はできません。辛そうに呼吸をしていたら、すぐにお医者さんに連絡をするようにしましょう。
細菌性副鼻腔炎:副鼻腔炎はウイルス感染や細菌が原因で起こると言われています。鼻水や咳などの風邪に似た症状が10日以上続きます。抗生物質を使って治療することが一般的です。
お腹の痛みや下痢の症状 いつもよりうんちが柔らかいからと言って、心配することはないでしょうが、うんちの状態には気をつけてあげてください。柔らかいうんちが出る回数が普段よりも多い場合、下痢の可能性があります。 下痢の原因を見ていきましょう。
ウイルス:ほとんどの子どもの下痢の症状 はロタウイルスなどのウイルスが原因のことも。ロタウイルスの予防接種を受けることができるので、確認しておきましょう。
細菌:細菌がついた食べ物を食べることで食中毒に罹り、下痢の症状が現れることがあります。
食べたものが原因: 食物アレルギーや牛乳などの乳製品に含まれているラクトース(乳糖)を消化できない乳糖不耐症が原因のことがあります。
感染症:尿道炎や膀胱炎、中耳炎が原因のこともあります。
フルーツジュースによるもの:フルーツジュースを飲み過ぎるとお腹がゆるくなることがあります。
薬による副作用:抗生物質の副作用で下痢となることがあります。
下痢が続くと脱水状態を引き起こすことがあります。下痢の症状が見られた時には、お医者さんに確認しましょう。脱水症状の緩和するために電解質補給(補水)の摂取を薦められることもあるでしょう。
よくある質問
生後23ヶ月になると、簡単なお願いをしたらやってくれたり、大人の行動や言葉を真似したり、車輪のついたおもちゃを走らせたり、2語文をつなげて短い文章を作れるようになります。子どもの成長や発達には個人差があります。これらの特徴が見られる時期は前後すると言うことを心に留めておきましょう。子どもの成長や発達で心配なことがあれば、お医者さんに相談するようにしましょう。
親としての生活: 赤ちゃんがやってくる
現在妊娠中のママは、生後23ヶ月の子どもが赤ちゃんの誕生をどのように受け止めるのか、心配に思っているかもしれません。 赤ちゃんが生まれたら、上の子どもが嫉妬してしまうことはあるでしょう。これは自然なこと。この感情は赤ちゃんに対する怒りと言うよりも、これまで自分が受けていた愛情が自分以外の赤ちゃんへいってしまうことへの怒りです。 生後23ヶ月になった子どもが癇癪を起したりやきもちを焼いて、まるで赤ちゃんのような行動をしてしまうこと- 赤ちゃん返り- をすることもあります。パパやママが困ったり、イライラしている様子を見て、無視をされるよりはいい、自分に構ってくれているのだと喜ぶ子どもすらいます。 下の子が生まれる時の生後23ヶ月への子どもにはどう対応すればいいでしょうか?一緒に見ていきましょう。
隠し事をしない:子どもは好奇心が旺盛です。隠さずに赤ちゃんが生まれることを伝えましょう。
下に弟・妹ができると言うように言わない:赤ちゃんが生まれると言うよりは、遊ぶ相手ができると理解します。
赤ちゃんが生まれることを率直に伝えよう:もうすぐ赤ちゃんが生まれることを不安に感じる子どももいます。新しく赤ちゃんが生まれることを上の子どもの前で大騒ぎしたり、この話ばかりしないようにしましょう。
赤ちゃんや子どもの眠りについて考えましょう:生まれてくる予定の赤ちゃんはベビーベッドで寝かせ、ママは上の子と添い寝?あるいは、パパとママは同じ布団で、上の子どもは別の布団?赤ちゃんはベビーベッドで別の部屋?赤ちゃんが生まれたらどのように家族が眠るのかも、考えておきたいですね。
生後23ヶ月の子どもをできるだけ巻き込んじゃいましょう:赤ちゃんが生まれたら、簡単なお手伝いを上の子にもやってもらいましょう。自分も頼られているのだ、と自己肯定感にもつながりますね。ただ、生後23ヶ月の子どもと赤ちゃんを二人だけにさせるのは避けるようにしましょう。
上の子どもと1対1で過ごす時間を大切に:上の子と1対1で過ごす時間を作りましょう。赤ちゃんだけに愛情が注がれている、と感じない状況を作ってあげてくださいね。生れた赤ちゃんがお昼寝している時の時間を上の子どもとの二人きりの時間に当てることもできますね。
生後23ヶ月のチェックリスト
2歳のお誕生日パーティーを計画しよう:2歳の誕生日はもうすぐ。お誕生日パーティーを計画しましょう。どんな誕生日パーティーにしましょうか。盛大なパーティー、それともこじんまりとした身内だけの誕生日パーティー?誰を招待しましょう?バースデーケーキは?一緒に計画を立てましょう。
健康的なバースデーケーキ:砂糖たっぷりの甘いケーキである必要はありません。ママははりきって手作りのバースデーケーキを考えている?小麦粉やバター、砂糖を一切使わない美味しく健康的なケーキ、リンゴソースやバナナを使ったケーキもいいアイデアですね。
「プレ保育」を考えてみましょう:満3歳の入園前に体験的に通園させてもらう「プレ幼稚園」を実施しているところもあります。全ての幼稚園で実施しているわけではありません。興味のあるパパやママはプレ保育に通わせる人に聞いたり、インターネットで情報を集めたりしましょう。
チャイルドシートの買い替え時期?:子どもがベビーシートの中で窮屈そうにしている?そろそろ、チャイルドシート への交換の時期かもしれません。乳児・幼児兼用シートなど多くのメーカーから色々な種類が出ていますね。購入を考える時は取付け方法、安全基準や機能などを確認して、購入するようにしましょう。
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生後23ヶ月の幼児: わがままな子になっちゃった?
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