赤ちゃんのおしっこ:おむつ交換の回数、おしっこの回数、おしっこの色や臭い
赤ちゃんのおむつを替えている時に、赤ちゃんは1日に何回ぐらいおしっこをするのかしら?と疑問に思ったことはありませんか?多くのママパパが、赤ちゃんのおしっこの回数、赤ちゃんのおしっこの色やおしっこの臭いについての疑問を持っています。赤ちゃんのおむつ交換の回数、お医者さんに連絡を取る時など、赤ちゃんのおしっこについての疑問にお答えしています!
新生児のおむつ交換の回数は?
赤ちゃんは生まれてから24時間以内におしっこをします。ということは、おむつが必ず1枚は濡れると言うことですね。その後、赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲みだすようになると、濡れるおむつの数は増えていきます。1週間後には、おむつの交換回数は1日に4~6回となるでしょう。赤ちゃんの普段のおむつ交換回数を知っておくと、おしっこの量やおしっこの時間帯、いつもと同じように問題なくおしっこをしているかが分かりますね。おしっこの量や回数は赤ちゃんによって異なります。また日々によって量や回数が増えたり、減ったりすることも。通常、生まれたばかりの赤ちゃんは1日に10~20回ほどおしっこをします。膀胱におしっこを貯めること十分にできないので、何回にも分けておしっこをするのです。
赤ちゃんがたくさんおしっこをしている。病気なの?
赤ちゃんがたくさんおしっこをしていると言うことは、おっぱいやミルクが十分に飲めていると言うことでしょう。生後1ヵ月目の母乳育児の赤ちゃんで、ママのおっぱいから十分に栄養が取れていれば、1日に6回以上のおむつ交換が目安です。 でも、普段よりもおしっこの回数や量が多いと感じる時は、お医者さんに診てもらうようにしましょう。例えば、おしっこの量が増えるだけではなく、排尿時に痛がったり、泣いたりする時は尿路感染症かもしれません。尿路感染症は、発熱や嘔吐を伴うこともあります。
赤ちゃんがおしっこの回数が減った。病気なの?
赤ちゃんのおしっこの量や色は、授乳の量、汗の量、赤ちゃんの健康状態によって変わってきます。水分を十分に取らせていない時や、夏にたくさん汗をかいた後におしっこの量が減ったり色が濃くなったりした時は、水分をたくさん飲ませれば問題ないでしょう。一方、明らかに色がおかしい、半日以上もおしっこをしない、熱がある、おしっこをするときに泣く、まぶたや手足がむくんでいるなどの症状があれば、早めにお医者さんに診てもらうようにしましょう。
赤ちゃんのおしっこの量や回数が減った時には、以下の可能性があります。
何らかの病気の可能性
熱がある
暑くて汗が出ている
母乳育児の赤ちゃん の場合、 十分におっぱいを飲んでいるかを判断するのは難しいですね。赤ちゃんは十分におっぱいを飲んでいるでしょうか?以下の方法で確認しましょう。
元気がなく、ぐったりしている:栄養が十分に取れていないかもしれません。眠そうにしているか、ぐったりとしています。
お昼寝の時間が長くなる:赤ちゃんが4時間以上お昼寝するようであれば、十分におっぱいを飲めておらず、栄養が足りていない可能性もあります。 お医者さんに相談しましょう。
赤ちゃんが病気ではなく、天候もそれほど暑くないのにおしっこが出ない。母乳やミルクをあげてもおしっこが出ない、12時間以上もおしっこが出ていない時にはすぐにお医者さんに連絡をしましょう。
まとめ |
新生児のおしっこの色は?
赤ちゃんのおしっこの色は、大人と同じように淡黄色ですが、生後間もない時期には茶褐色が混じることがあります。これは、赤ちゃんの腎臓が未発達なことが理由で、病気ではありません。また、腎臓は、尿の濃さを調整して体液のバランスを保ちますが、赤ちゃんはこの機能が未発達なので、薄いおしっこを何回にも分けて出します。
赤ちゃんのおしっこの色が濃い時は、脱水気味のサインかもしれませんでも、赤ちゃんのおしっこの色は日によって変わります。離乳食が始まると食べたもの、飲んだものの影響で色が変わったり、臭いも変化してきます。赤ちゃんのおしっこの色は淡黄色、濃い黄色、ピンク、赤、オレンジ色、茶色などありますが、気をつけたいおしっこの色もあります。
淡黄色や濃い黄色のおしっこ
上に書いたように、十分に栄養が取れていて、おしっこも問題なく出ていれば、おしっこの色が淡黄色、濃い黄色の場合でも特に問題はありません。おしっこが濃縮されている時は、おしっこの色が濃くなります。健康な赤ちゃんでも濃い黄色のおしっこが出ることがあり、水分が十分に取れていない可能性があります。赤ちゃんが脱水状態になってしまわないよう、十分に水分を取らせましょう。生後6ヵ月を過ぎるまでは、ママのおっぱいやミルクをあげてくださいね。離乳食が始まる 生後6ヵ月を過ぎたら、お水を少しずつ飲ませてあげましょう。
まとめ 赤ちゃんのおしっこの色が黄色いのは健康な証拠。正常なおしっこの色です。おしっこの色は薄い方がいいですが、濃い黄色のおしっこがでることもあります。これは、おしっこが濃縮されていることが原因なので、水分補給を行いましょう。生後6ヵ月未満の赤ちゃんには、ママのおっぱいやミルクをあげてくださいね。 |
赤ちゃんにピンク、オレンジ、赤、茶色のおしっこが出たら?
赤ちゃんの月齢が小さい時には、おしっこの色は薄く、臭いもほとんどありません。でも、離乳食が始まると食べるものや飲んだものによって色が濃くなったり、臭いが変わることがあります。では、赤ちゃんのおしっこの色が、ピンク、オレンジ、赤や茶色の時はどうなのでしょう?このような色になるには様々な理由が考えられます。一時的におしっこがこのような色になっている場合、何らかの病気が原因で、治療が必要な時もあります。
おしっこがピンク色の時は?
おむつに赤いものがついていれば、出血していると考えられます。でも、おしっこの色がピンクの場合、おしっこが濃縮されている状態であることも。 赤ちゃんのおしっこが出ているのであれば、特に問題はないでしょう。夏場になると、尿中の尿酸塩が析出して、赤褐色に見えることがあります。ただ、このピンク色が長く続くようであれば、お医者さんに診てもらうようにしましょう。新生児の女の子の場合、おむつに赤いものがついていることがあります。通常、ママのホルモンが原因の一時的な症状ですが、生後1週間経ってもおむつやおしっこに赤いものが見られるようであれば、血尿が出ていることもあるので、お医者さんに診てもらうようにしましょう。
赤ちゃんのおしっこがオレンジ、赤や茶色の時は?
赤ちゃんのおしっこがオレンジ、赤や茶色の時は、血尿が出ていることも。性別に関係なく、何らかの悪い病気の可能性があります。
体の中や外に傷がある
尿路感染など感染症の疑い
凝血塊ができる
腎炎
なんらかの血液疾患
腎臓結石
薬の影響
結石
遺伝的な要因
疲れている、免役力の低下
赤ちゃんのおしっこがいつもと違う。これって、血尿では?赤ちゃんのおしっこの色がオレンジ、赤や茶色の場合、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。血尿が出ている場合、お医者さんがすぐに対応してくれます。 また、赤ちゃんが食べる離乳食によっても、おしっこの色が変わることもあります。いずれにしても、お医者さんに診てもらって、色が変わった原因が分かると安心ですね。
まとめ ピンク色のおしっこは、尿が非常に濃縮されている状態と考えられますが、一方、赤やオレンジ、茶色のおしっこは血尿が出ている可能性もあります。血尿は重要な病気のサインの場合があるので、注意が必要です。すぐにお医者さんに診てもらいましょう。 |
赤や茶色に濁ったおしっこ
赤ちゃんのおしっこが濁っているみたい、色が変わったようだ、などの場合、尿路感染や腎臓感染症のことも。 腎臓感染症は尿路感染の一種なので、双方は密接に関連していると言えるでしょう。赤ちゃんに赤や茶色に濁ったおしっこが出たら、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
まとめ |
レンガ色のおしっこ
おむつにレンガ色がつくことがあります。血尿だと心配するママパパが多いのですが、おしっこの中の尿酸塩の水分が飛んで結晶になったものです。赤ちゃんの水分補給や授乳が十分ではない可能性があります。特別な治療は必要ありません。
赤ちゃんのおしっこの色の意味は?
パンパースがママパパのために赤ちゃんのおしっこの色別チャートを作成しました。赤ちゃんのうんちの色 と似たような表です。赤ちゃんのおしっこの色とその意味を確認しましょう。
赤ちゃんのおしっこの色- 簡単ガイド | |
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赤ちゃんのおしっこの色/濃度 | 何かのサイン? |
淡黄色 | 健康で問題なし |
濃い黄色 | 健康、ただ脱水気味の可能性あり |
ピンク | 尿が濃縮した状態 |
赤 | 血尿、食べ物や薬の影響 |
オレンジ | 血尿、食べ物や薬の影響 |
茶色 | 血尿、食べ物や薬の影響 |
濁った色(乳白色) | 腎臓の疾患または尿路感染症 |
レンガ色 | 脱水気味 |
赤ちゃんのおしっこの臭い
赤ちゃんのおしっこの色だけでなく、赤ちゃんのおしっこの臭いが気になるママパパもいるかもしれません。おしっこの臭いが普段と違う場合には、おしっこの色と同様、何らかの病気が隠れている場合があります。
赤ちゃんのおしっこの臭いがきつい。病気なの?
赤ちゃんのおしっこの臭いがいつもと違って強かったり、臭い時は、菌が入り込み尿路感染症などを起こしている場合があります。尿路感染症の場合、治療をしないと重症化してしまうことも。赤ちゃんのおしっこのアンモニア臭などがきつい場合、血尿やおしっこが濁っていないかなど、感染症の症状を探してみましょう。尿路感染症の時は、発熱、普段よりおしっこの量が多い、おしっこをする時にぐずるといった症状が見られます。赤ちゃんだけではなく、少し大きくなった幼児も尿路感染症にかかることがあります。この場合、おしっこをする時に痛がったり、頻繁におしっこをしたりして、トイレトレーニング に支障が出ることがあります。おしっこのアンモニア臭がきつい、など気になる症状が現れたら、お医者さんに診てもらうようにしましょう。でも、おしっこの臭いがきついからと言って、必ずしも感染症の疑いがあるわけでもありません。母乳を飲む赤ちゃんのおしっこの臭いが強かったり、濃い黄色の濃縮されたおしっこが出る場合、水分不足が原因であることも。 十分に水分を取らせましょう。生後6ヵ月未満の赤ちゃんの場合は、母乳やミルクをあげて、水分補給を行いましょう。食生活や飲む薬でおしっこに臭うこともあります。おしっこの臭いで気になることがあれば、お医者さんに相談しましょう。
甘い臭いのおしっこ
不思議なことですが、おしっこがメープルシロップのような甘い臭いのこともあります。これはメープルシロップ尿症(楓糖尿病)(MSUD)と呼ばれる病気かもしれません。通常、生後間もない頃、生後5ヵ月 から7歳ぐらいまでの時期に出てくる病気です。 ママの母乳の中にあるアミノ酸等が赤ちゃんの体内に蓄積することで、哺乳力の低下や嘔吐、けいれん、昏睡といった症状が現れます。α-ケト酸が尿や汗などに排出されるので、特有のメープルシロップの匂いがします。食事療法が一般的ですが、バリン、ロイシン、イソロイシンを含まない特殊なミルクや食事制限をしながら栄養を取っていきます。今後、生涯にわたってこれらのアミノ酸を含まない食事療法が必要な場合があります。赤ちゃんのおしっこがメープルシロップの匂いがする場合、早めにお医者さんに診てもらいましょう。
よくある質問
健康な赤ちゃんのおしっこの色は、淡黄色、濃い黄色やこれらの中間ぐらいの色です。おしっこの色が濃い場合、水分が十分でなく濃縮されている状態になっています。こんな症状が出た時には、十分に水分を取らせましょう。生後6ヵ月未満の赤ちゃんの場合は、母乳やミルクをあげて、水分補給を行いましょう。生後6ヵ月を迎えたら、お水をあげてみましょう。
おわりに
今回は赤ちゃんのおしっこについてご紹介しました。赤ちゃんのおしっこはおむつ交換 よりも複雑?おむつ交換の度に、おむつが濡れる回数や赤ちゃんのおしっこの色や臭いも確認しながら、赤ちゃんの健康状態も一緒にチェックしましょう。 赤ちゃんが問題なく元気なのか、お医者さんに診てもらうような症状が出ているのかが確認できますね。
おしっこの回数:月齢にもよりますが、赤ちゃんは1日に8~20回ほどおしっこをします。
おしっこの色: 元気な赤ちゃんのおしっこの色は、淡黄色、濃い黄色やこれらの中間ぐらいの色です。ピンク色のおしっこは、水分補給が十分でなく、濃縮されている状態である濃縮尿のことも。赤やオレンジ、茶色のおしっこは尿に血が混じる血尿のことがあります。
おしっこの臭い:健康に何の問題がない時でもおしっこが臭うことがあります。でも、臭いがかなりきつい時は、尿路感染症のこともあります。
赤ちゃんのおしっこについてはもうバッチリですね!
本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
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