赤ちゃんが寝ないときの対応法
赤ちゃんが夜に寝てくれない。眠たそうなのに寝つけなくて、ぐずっている。こんな経験をしたママパパは多いでしょう。赤ちゃんが寝ないとママやパパも眠ることができないので、本当に疲れてしまいますね。無理に寝かしつけようとすればするほど焦ってしまい、赤ちゃんがさらに寝ないこともあります。赤ちゃんが寝てくれない理由や上手に寝かしつけるコツを紹介します。
新生児が全然寝ない時ってどんな時?
何をやっても、赤ちゃんが寝てくれない。やっと寝たと思ったら、すぐに目を覚ます。ママパパが何をしても泣き止んでくれず、寝かしつけで途方に暮れたママパパもいるはずです。赤ちゃんが寝てくれない状況とはどんな状況を言うのでしょう?以下にまとめました。
夜に寝られない
生まれたばかりの赤ちゃんの睡眠の特徴として、レム睡眠(浅い眠り)が多いことが挙げられます。 まだ昼夜の区別がつかない赤ちゃんは、授乳時以外は1日の大半を寝て過ごします。この時期はレム睡眠の割合が高く、刺激が少しあるだけで目を覚ましてしまいます。そもそも昼と夜の区別もついていない時期なので、昼夜がひっくり返ってしまうことも珍しくありません。昼は寝るのに夜は寝ないという状況は、ママパパにとっては辛いですね。でも、生後3ヵ月頃には、昼と夜の区別がつき始めます。ママパパはもう少し、頑張りましょう。
授乳後に寝られない
おなかが空いていて眠ってくれない?ゲップが出なくて苦しい?便秘でおなかが張ってるのかも?夜にママがおっぱいやミルクをあげても寝てくれないことがあります。
泣き止まない
赤ちゃんが泣きやまず、寝てくれない。赤ちゃんは泣くことで、不快感を感じていることを訴えています。体調が悪い、眠る環境が嫌い、寒い、暑い、明るすぎる、お腹が空いた、おむつを替えてほしい、興奮状態にあるなどを訴えている可能性があります。
ベッドまで連れて行って起きてしまった
やっと寝てくれた!そう思ってベッドに下ろした瞬間、寝ていた赤ちゃんが起きてしまうこともあります。眠った赤ちゃんをベッドに下ろす時に、背中がまだ布団についていないのにママから赤ちゃんのおなかが離れると、赤ちゃんはママから離れて落ちるのではと感じて、目を覚ましてしまうと考えられています。また、寝かせる時に体が丸まった状態から、背中や股関節が伸びると、その刺激で目が覚めてしまうとも考えられます。赤ちゃんのおなかとママやパパの体を密着させた状態で頭からお尻へ静かに下ろすように寝かせると、赤ちゃんが起きない可能性が高いです。ベッドに下ろしたら、赤ちゃんが寝ていることを確認してから、ゆっくりと体を離していきましょう。
赤ちゃんが寝てくれない時のヒント 赤ちゃんは眠くなれば眠るものです。早く寝かせたいという気持ちが強いとママパパのイライラやストレス度が高くなり、赤ちゃんがそれを察知してますます眠ってくれないこともあります。ママパパは気持ちを落ち着かせて、以下にご紹介する上手に寝かせるコツを試してみてください。 |
新生児が寝ない理由
赤ちゃんが泣いて寝ない時、赤ちゃんが不快感を感じる何らかの原因があるはずです。不快感は大きく「肉体的な不快」と「精神的な不快」に分けられます。「肉体的な不快」は、「お腹が空いた」、「おむつが濡れている」「眠い」「暑い、寒い」「着ている服がキツイ」などの身体が感じる不快感を改善するよう訴えています。
一方、「精神的な不快」で泣いている場合は、「周りがうるさい」とか、日中に多くの刺激を受けて、「興奮して落ち着かない」という状態です。また、もう少し感情が複雑になると、「ママパパがいなくて寂しい」、「一人で寂しい」と不安を感じている状態の可能性もあります。こうした精神的な不快感が原因の場合は、理由がはっきりと判らないので、手こずってしまうこともありますが、不快に感じている原因を突き止めて、取りのぞいてあげることが大切です。
睡眠パターンが大人と違う
赤ちゃんも大人も一晩中、ずっと熟睡しているわけではありません。浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しています。生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜の区別がつかず、授乳以外はほとんど眠っています。眠りと目覚めの周期は短くて不規則。レム睡眠とよばれる浅い眠りが半分以上を占め、3~4時間おきに目覚めながら1日に16時間ほど眠ります。レム睡眠の時間、赤ちゃんは少しの刺激でも目を覚ましてしまいます。でも、月齢が進むにつれて授乳の周期を中心にした睡眠サイクルができてくるので、ママやパパは心配しないでくださいね。生後2ヵ月 頃には、昼と夜の区別がつき、25%程度の赤ちゃんが夜12時から朝5時まで起きずに 眠ってくれるようになります。生後4ヵ月頃には昼夜の区別がかなりはっきりしてきて、夜は8~10時間ほどまとまって眠れるようになる赤ちゃんもいます。生後8ヵ月頃には睡眠サイクルが大人と同じようになる赤ちゃんもいます。
私たちの身体には脳に組み込まれた「体内時計」という休息と活動のリズムがあります。1日は24時間ですが、体内時計の周期は25時間と言われています。朝に太陽の光を浴びることで、このずれがリセットされます。寝るのが遅いと、起きるのも遅くなってしまいます。朝起きる時間が遅い場合は、少しずつ起きる時間を早くしていきましょう。起きる時間になったら寝室のカーテンをあけて太陽の光を取り入れるなどして、赤ちゃんを優しく起こしてあげてください。お昼寝の時間が長くなってしまったり、何らかの事情で生活リズムが崩れてしまったりこともあるでしょう。寝るのが遅くなってしまった日の翌日も、朝は同じ時間に起きて、太陽の光を浴びて、睡眠サイクルをリセットしましょう。
お腹が空いている
赤ちゃんが寝ない理由として、おなかが空いていることが考えられます。赤ちゃんの胃は小さく、母乳やミルクを吸う力が弱いので、一度の授乳では足りないこともあります。まずは授乳をしてみましょう。
お昼寝の時間が長い
朝起きる時間が遅かったり、お昼寝の時間が長かったりすると、赤ちゃんが夜に寝なくなることがあります。お昼寝の時間は生後2ヵ月頃から少しずつ短くなり、生後6ヵ月を過ぎる頃には、午前と午後に1回ずつ分けて昼寝をするようになります。お昼寝についても、日中の遊び時間を増やして、お昼寝の時間を少しずつ減らしていくのもいいでしょう。遅すぎるお昼寝は夜の睡眠に影響を与えます。夕方3時以降のお昼寝は避けるようにしましょう。
興奮しすぎている
音、匂い、昼間に受けた強い刺激などにより、興奮した状態が続いて眠れないことがあります。生後2~3ヵ月頃になると目がよく見えるようになり、脳への刺激が強くなります。ぐずっている様子がなく、機嫌が良ければ、焦らずに様子を見守りましょう。
寝る環境に慣れていない
赤ちゃんが眠る部屋の温度や湿度などはどうでしょう?寝室の環境が整っていないと、赤ちゃんが寝てくれないことがあります。部屋が明る過ぎる、テレビやラジオなどの周りの音が大きくはないでしょうか?暖房時の部屋の温度は20度前後、冷房時の部屋の温度は28度くらいが目安です。今一度、赤ちゃんが眠る環境を見直しましょう。
体調が優れない
お腹が痛い、熱があるなど、なんらかの体調不良で眠れないことも。授乳後にゲップが出なくて苦しい、便秘でお腹が張ってい時もぐずることがあります。こまめに体調をチェックして、心配なことがあればお医者さんに診てもらいましょう。
不快なことがある
暑い、寒い、おしっこやうんちでおむつが濡れている、生活リズムが乱れているなどの不快感で赤ちゃんが寝てくれないこともあります。ゲップが出なくて苦しいときや便秘でお腹が張っているときも寝つきが悪くなります。
新米ママ・パパへのヒント 授乳や食事の量によりますが、赤ちゃんのおしっこやうんちの回数は生後3ヵ月までは1日15~20回くらい、 6~12ヵ月で10~16回くらいになります。うんちやおしっこで汚れたおむつを長い間そのままにしておくと、赤ちゃんのデリケートなお尻におむつかぶれができてしまうことも。おむつを交換するタイミングはどうやってわかる?おむつ交換の方法は?赤ちゃんのお尻をおむつかぶれから守るには?パンパースアプリには赤ちゃんのお世話に役立つ情報が満載です。パンパースは子育てを頑張るママパパを応援しています。 |
月齢別、赤ちゃんが寝ない理由
赤ちゃんが寝ない理由は月齢別に変わってきます。赤ちゃんが寝ない月齢別の理由をまとめてみました。生まれて間もない赤ちゃんは、昼夜問わず寝たり起きたりを繰り返しています。まだ寝る時間が決まっていないことが赤ちゃんが寝ない理由のひとつですが、以下のような理由で赤ちゃんが不快に感じて眠ってくれないこともあります。
月齢 | 寝てくれない理由 |
---|---|
出生直後~1か月の赤ちゃん |
|
生後2~3か月の赤ちゃん |
|
生後4~5か月の赤ちゃん |
|
生後6~7か月の赤ちゃん |
|
生後8~9か月の赤ちゃん |
|
新生児を寝かしつけるには
赤ちゃんの脳の発達や体の成長に睡眠は欠かすことができません。赤ちゃんが寝不足だと、ぐずったり、機嫌が悪かったりで、手に負えなくなることもあります。赤ちゃんを上手に寝かしつけることができれば、ママやパパの負担が軽くなることは間違いなしです。赤ちゃんの寝かしつけのコツを以下にご紹介しますので、赤ちゃんが寝ないときに、ぜひ試してみてください。
何が不快にさせているのかを考える
月齢によりますが、お腹が空いた、おむつが濡れている、便秘やげっぷが出なくて気持ちが悪い、お昼寝をし過ぎて眠れない、日中の刺激が強すぎて興奮している、部屋の温度や湿度が快適ではない、などの理由で赤ちゃんが寝てくれないことがあります。 赤ちゃんが寝ない時にまずすべきことは、なにが赤ちゃんを不快にさせているのかを知ること。そして、その不快な状況を改善することです。寝ている環境に問題ないか、授乳から時間が経っていないか、おむつが汚れていないか、体調は悪くないか。赤ちゃんを不快にさせる原因を見つけて、原因を取りのぞいてあげましょう。
部屋の環境を変えてみる
赤ちゃんが快適に眠れるような寝室内の環境づくりはとても大切です。部屋を暗くして、静かな環境で眠らせましょう。ママパパが夜更かしをしてテレビや音楽をつけている、部屋が明るいという状況では、赤ちゃんもぐっすり眠れません。眠りやすい雰囲気を作りましょう。 季節に応じた赤ちゃんが眠る部屋の温度調節も大切です。夏は26~28度、冬は20~22度が赤ちゃんにとって快適温度です。生後2ヵ月過ぎたら、なるべく薄着の習慣をつけましょう。エアコンや冷暖房器具を上手に利用して、1時間に1~2回は換気するようにしましょう。生後2ヵ月を過ぎてくると体温調節も上手になってきます。なるべく薄着の習慣をつけていきましょう。赤ちゃんの手足は冷たくても正常です。ママが着る枚数と同じか、1枚少なめを目安にしてください。季節の変わり目などは温度差が激しいので、ベストや肌掛けなどで調節してあげるようにしましょう。
添い寝をする
ママ・パパが添い寝をすることで、赤ちゃんが安心して眠ることができます。ママのおなかの中にいた時と同じような状況を作ると赤ちゃんは落ちつきます。赤ちゃんをおくるみでくるんだり、ママ・パパの声を聞かせたりしましょう。
同じ寝かしつけの方法を毎日繰り返す
赤ちゃんの寝る時間を決めて、毎日同じ方法で眠らせましょう。これを入眠儀式と呼びますが、毎日同じ時間に同じことを繰り返すことで、赤ちゃんが安心して、寝る合図と理解します。夕方あたりから寝かしつけの流れを決めておくと、赤ちゃんも寝ることを理解しやすくなります。寝かしつけが楽になりますね。 一日の生活リズムを整えること、入眠儀式を決めて寝る直前に毎日同じことを繰り返すこと、寝る前に赤ちゃんとのスキンシップの時間を持つことが気持ちよく眠れるための基本です。
スマートフォンやタブレットを寝かしつけに使わない
スマートフォンやタブレットを使ったら、簡単に寝てくれると考えるママパパがいるかもしれません。眠る前にスマートフォンやゲーム機器を観ると、デジタル機器の画面から発せられるブルーライトが原因で、眠りが妨げられることもあります。寝る1 時間前からは、スマートフォンやタブレットの使用はやめるようにしましょう。
寝る前にスキンシップの時間を
遊んで興奮した状態の赤ちゃんがすぐに眠ってくれることはありません。寝かせる前、少しの時間でもいいので、静かなリラックスできる時間を作りましょう。例えば、絵本の読み聞かせ、授乳、おしゃべり、ベビーマッサージ、背中をトントンしてあげるなどがオススメです。子どもが安心して眠るために、スキンシップは大切です。
生活リズムを見直す
赤ちゃんは生後3ヵ月くらいから昼と夜の区別がつき始めます。生活のリズムを作っていく良い時期ですが、まずはママパパの規則正しい生活リズムが大切です。個人差がありますが、生後3ヵ月くらいから、起きている時間が昼に集中して、夜は5~6時間眠れるようになってきます。但し、昼間は起きて夜に眠るという睡眠サイクルは、赤ちゃんが一人で身につけていくものではありません。朝8時になったら、カーテンを開けて太陽の光を入れる、起こしてから着替えをする、授乳をする。昼はベビーカーで散歩に行く、公園に遊びに行く、など日中はよく動いて活動的に過ごしましょう。起きてからどのように過ごすかが、その日の夜の睡眠に影響を与えます。夜8時頃を目安に部屋を暗く寝やすくして、生活リズムを作ってあげましょう。
よくある質問
質問 | 回答 |
---|---|
赤ちゃんを寝かせるコツはある? | 決まった時間になったら、太陽の光をあびて起きること、1日の生活リズムを整えること、日中は活動的に動くこと、眠る時間と入眠儀式を決めて寝る前に毎日同じことを繰り返すこと、寝る前にスキンシップの時間を持つことが大切です。 |
赤ちゃんがなかなか寝てくれなかったり、寝てもすぐに起きてしまったりするのはなぜ? | 月齢にもよりますが、お腹が空いている、おむつが濡れている、便秘やげっぷが出なくて気持ち悪い、お昼寝をし過ぎて眠くない、日中の刺激が強すぎて興奮している、部屋の温度や湿度が快適ではない、周りがうるさい、など様々な理由で赤ちゃんが寝てくれないことがあります。 |
まとめ
寝ない赤ちゃんの対処法をご紹介しました。これらの対策をすべて試してみても、赤ちゃんが寝てくれないこともあるでしょう。今はどんなに大変でも、必ずよく眠る時期はやってきます。赤ちゃんは眠くなれば眠ります。ママパパは気持ちを落ち着かせて、赤ちゃんをリラックスさせてあげましょう。赤ちゃん自身も、眠たいのに寝つけないでぐずることもあります。授乳やおむつ交換、部屋の環境に問題がなければ、暗く静かにそっとしておいてあげましょう。
本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
あなたの赤ちゃんは 何枚のおむつを使った?
すくすくポイント 登録特典