妊娠9ヵ月: 妊娠の症状と胎児の発達
妊娠期間も終わりに近づいてきました。出産までもう少しですね。 妊娠37週目前にママが陣痛を感じたら、早産になる可能性があります。妊娠9ヵ月目に知っておきたいことをご紹介します。
妊娠9ヵ月目の一般的な症状
妊娠9ヵ月目のママが経験する妊娠中の一般的な症状についてまとめました。
トイレが近くなる:妊娠初期の頃から頻尿の症状 を感じているママも多いはず。妊娠9ヵ月の時期には、赤ちゃんがさらに大きくなります。また、出産に備えて赤ちゃんはママの骨盤に降りてきます。この結果、骨盤や膀胱が圧迫され、日中や夜中にさらにトイレが近くなります。笑ったり、咳やくしゃみをしたりした時に尿漏れになることもありますが、ナプキンや吸水パッドなどを使って尿モレ対策を行うことができます。外出前や会議の前には必ずトイレに行っておきましょう。
足のむくみ:妊娠期間が進むと、ママの体の全ての部分が大きくなってきたように感じますね。足も例外ではありません。多くの場合、妊娠中のホルモンの変化や、体に水分が多く溜まること、子宮が大きくなるので静脈が圧迫され、足から心臓への血流が悪くなることが原因です。むくみ対策として、ずっと立ちっぱなしの姿勢でいない、床に座って両足をまっすぐ伸ばす、横向きで眠るなどがおススメです。
足や手のしびれや無感覚:足や手にしびれやピリピリした感覚があったら、手根管症候群 の可能性があります。手根管とは手の平側にある骨と靱帯に囲まれたトンネルです。手根管症候群では、妊娠中に体に水分が多く溜まることで手根管が圧迫され、圧迫に弱い正中神経がむくみや血行障害を生じ、しびれを感じたり、無感覚になると考えられています。妊娠中の手根管症候群は一時的なもので、産後しばらくすると症状が消える場合がほとんどですが、改善しない場合にはお医者さんに相談しましょう。
骨盤への圧迫: 出産への準備をしているのはママだけではありません。赤ちゃんもママと一緒に準備をしています。赤ちゃんがママの骨盤に降りてくるので、ママの骨盤や膀胱やお尻がさらに圧迫されます。 嬉しいことに赤ちゃんが下に降りてきたので、これまで感じていた肺や胃、横隔膜への圧迫が少なくなり、呼吸や食事が少し楽になります。
背中の痛み:妊娠9ヵ月目に背中の痛みを感じるママは多いです。赤ちゃんが大きくなり、ママの体の重心が移動し、姿勢が悪くなります。また、妊娠ホルモンの影響で、出産に備えて骨盤の関節部分が伸びてきます。どちらも妊娠中にママが背中の痛みを感じる原因です。マタニティヨガ で姿勢を改善する、フラットシューズを履く、腰に負担をかけないように物を持ち上げないなどが、背中の痛みに効果があると言われています。優しいマッサージ、冷湿布や温湿布もおススメです。
皮膚への色素沈着: 肌の状態が変わったと感じる妊娠9カ月のママもいます。妊娠黒皮症と呼ばれるシミ、乳輪や脇の下、腹部正中線に色素沈着が起こりやすいです。妊娠中のホルモン変化により、メラニン色素が増加して 色素沈着が起こりやすくなることが原因です。
妊娠線 ができる: 妊娠中に妊娠線ができるママは多いです。残念ながら妊娠線を完全に予防する方法はありません。通常、出産後に薄くなっていきます。赤ちゃんが大きくなるとママの皮膚が伸びて、かゆみを伴うこともあるので、クリームやオイルで肌を保湿しましょう。
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんの変化
赤ちゃんの肺の機能が完成しました。出産後に産声をあげて、最初の肺呼吸をする準備ができています。赤ちゃんの声の大きさはどのぐらいなのでしょうか。楽しみですね!皮下脂肪が発達するので体は丸くなり、各内臓の機能も完成します。陣痛が始まり、早産になる可能性もある時期です。何があっても慌てることのないよう、いつでも駆けつけられるように連絡する先を確認しておきましょう。
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんの位置は?
妊娠中期の赤ちゃんは活発に動いていますが、妊娠後期に入りさらに大きくなると、頭を下にした頭位の姿勢になります。 一方で、赤ちゃんの頭が上にあり、お尻や足がママの骨盤にある姿勢を骨盤位、さかごと呼びます。出産予定日が近づいているのにさかごの場合、赤ちゃんが頭を下に向ける処置を提案することも。帝王切開での分娩 を薦められることもあります。もちろん出産を前に赤ちゃんが自然に回転することもあります。お医者さんが妊婦健診でしっかりと赤ちゃんの位置を確かめてくれるので、心配しないようにしましょう。
39週に入れば妊娠満期です。早期産、正期産、過期産などの用語については、それぞれの解説を読んでおいてくださいね。
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんの大きさは?
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんの身長は約45cm~47cm、体重は妊娠39週目で約2,000~2,300gです。
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんの状態は?
妊娠9ヵ月目の赤ちゃんは下の図のような状態です。
妊娠9ヵ月目: ママの体の変化
妊娠9ヵ月のママは体が思うように動かないので疲れやすくなります。もちろん、イライラすることもあるでしょう。当然のことです。妊娠9ヵ月目のママのけいれんや陣痛は分娩開始のサイン でもあります。本陣痛と偽陣痛のブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛)の違いはもうバッチリですね。本陣痛と ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛)の違いは以下の通りです。
本陣痛と偽陣痛/前駆陣痛の違いを下にまとめました。
偽陣痛/ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛) | 本陣痛 |
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子宮の収縮が不規則で、間隔が短くなるわけでもありません。陣痛の測り方を知っておきましょう。 | 陣痛が規則的になり、次の陣痛がいつ来るのかなどの予測がつきます。出産までに徐々に間隔が短くなり、痛みが強くなっていきます。 |
痛みが強くなることはなく、間隔や時間に変わりがありません。 | 陣痛の痛みや頻度、時間が増してきます。 |
動きや姿勢を変えることで、子宮の収縮は治まっていきます。 | 動きや姿勢を変えても、治まったり消えたりしません。 |
体の前の部分で子宮の収縮を感じます。 | 体の後ろの方から痛みを感じ、体の前部分や足の付け根の下の方に広がってきます。 |
破水や粘液栓か ら粘液が出てきたら、陣痛が始まるサイン です。
妊娠9ヵ月目はどんな時期?
よくある質問
お医者さんが恥骨の上から、子宮の上端までの長さである子宮底長を計ります。子宮底長を計ることで、赤ちゃんの発育状況や羊水の量を推測できるので、妊娠が順調に進んでいるかを判断することができます。ママのおなかはさらに大きくなり、体の重心が移動します。足元がよく見えないので、歩く時には階段などに気をつけてください。腰痛や背中の痛みを感じることもあります。長い間歩いたり、ずっと同じ姿勢ではいないようにしましょう。
妊娠9ヵ月目のチェックリスト
誘発分娩 が必要な状況についてお医者さんに聞いておきましょう。
どんな出産方法があるのかしら?ママの希望の施設ではどんな出産方法があるの?水中分娩など、ママが出産を希望する施設ではどのような分娩方法が可能なのかも調べておきましょう。
入院・出産バッグの準備はバッチリですか?前もって、病院までの行き方や手段、所要時間などを調べておけば安心です。パンパースが病院に持って行きたいものリスト をまとめました。陣痛が来ても慌てないように、リストを参考にして荷物をまとめておきましょう。
赤ちゃんの部屋や赤ちゃんの必需品 は全て揃っていますか?もう一度、確認しておきましょう。お家の安全対策などを終えておきましょう。
出産直後の赤ちゃんとのスキンシップ、APGARテストなどを知っておきましょう。大切な赤ちゃんとの肌と肌のふれあいは、赤ちゃんとの絆を深くするだけではなく、赤ちゃんに安心感を与え、愛されていると言う幸せな気持ちでいっぱいにしてくれます。是非、試してみましょう。
赤ちゃんを家に連れて帰る日 がやってきました。どのようなことが待ち受けているのでしょう?ワクワクしますね。食事を冷凍したり、家族や友人にお家のお手伝いをお願いしたり、上の子どものお世話をお願いしたりなども考えておきましょう。
妊娠9ヵ月は陣痛がきて出産になってしまう可能性もある時期です。いつで も病院へ向かえるよう、段取りをしっかりしておきましょう。
出産予定日が近づいてきました。ママはこれから陣痛や出産を経験します。出産後のママの回復 についても併せて読んでおきましょう。
赤ちゃんの肌に優しいおむつやお尻ふきを用意しておきましょう。デリケートな肌の赤ちゃんに一番のおむつ選び を参考にしてくださいね。成長に合わせて、赤ちゃんのおむつのサイズは変わっていきます。パンパースのおむつのサイズと体重の変化 を読んでおきましょう。
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本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
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