妊娠7ヵ月: 妊娠の症状と胎児の発達
ママは妊娠7ヵ月目に入りました。赤ちゃんはさらにおなかの中で成長し、生まれた時に見るヒトらしい姿になっていきます。例えば、少し脂肪がついてふっくらとしてきます。皮膚が厚くなり、皮膚の色が透明ではなくなってきます。妊娠7ヵ月のママのおなかはさらに大きくなり、動きづらくなってきます。ママは背中の痛みや疲れを感じますが、これを乗り越えると、赤ちゃんに会えると言う大きな喜びが待っています。
妊娠7ヵ月目の一般的な症状
ママは妊娠7ヵ月目に入りました。妊娠中期 の最後の月です。赤ちゃんが成長するので、ママは赤ちゃんの胎動をますます感じるようになります。妊娠7ヵ月目によく見られる症状をまとめました。
座骨神経痛: ママの子宮が大きくなると、坐骨神経を圧迫するので、お尻や背中の下部に痛み が生じます。背中の下部やお尻に痛みが生じ、太ももなど足にかけて、鋭い痛みやしびれなどの症状が出てきたら、坐骨神経痛の可能性があります。まずはお医者さんに診てもらいましょう。 腰や太もものストレッチ体操で症状が軽くなることもあります。足に力が入らない、つねったりしても痛みをあまり感じないなどの麻痺の症状が出てきたら、すぐにお医者さんに連絡しましょう。通常、出産後にはこれらの症状はなくなりますが、産後もしばらく症状が出ることもあります。
骨盤の痛み: 妊娠すると妊娠ホルモンの影響で、ママの体には想像もしなかったことが起こります。例えば、妊娠ホルモン には出産に備えて、骨盤の周りの関節やじん帯を緩め、赤ちゃんが出てきやすくする作用があります。これが骨盤の痛みの原因です。体を温めて血行を良くしたり、マタニティーガードルを使って、腰に負担がかかることは避けるようにしましょう。おなかに負担がかからない程度にストレッチ体操をすると痛みが緩和すると言われています。
便秘: 妊娠するとプロゲステロンと言うホルモンの分泌が多くなります。プロゲステロンは鉄(ママが飲む妊娠ビタミンに含まれていることも)と一緒に腸の働きを抑える働きがあり、便秘の原因となります。便秘の症状を抑えるには水分を十分に取り、食物繊維を多く含む食生活を送りましょう。豆類、野菜、果物に食物繊維が多く含まれています。
ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛): 妊娠中期や妊娠後期に現われる陣痛です。"偽陣痛" とか "本陣痛への練習"とも呼ばれています。下腹部が収縮して痛みますが、我慢できる程度のものです。生理痛のような痛みで、出産予定日が近づくにつれて痛みは強くなっていきます。座っている時や横になっているときに痛みが始まったら、姿勢を変えたり、散歩に出たりしてみましょう。動くことで前駆陣痛の痛みは消えていきます。1日の終わり、運動やセックスなど体を動かした後に感じることが多いです。ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛)についてご紹介していますので、参考にしてくださいね。収縮が強くなって、収縮の間隔が短くなったり、痛みが強まる時は、早産になりかけている可能性もあります。ママが感じるものが本陣痛なのか前駆陣痛(偽陣痛)なのか判断がつかない時には、お医者さんに連絡しましょう。
疲れやすい: 妊娠中期に元気が出てくるママもいますが、妊娠後期になると疲れやすくなります。妊娠7ヵ月目になるとママのおなかが大きくなって、眠れなくなることが原因です。少しは昼寝をしてもいいでしょう。ママはできる限り、休むようにしましょう。おなかが大きくなってきたら、 枕などをおなかの下に置いて横向け寝がおススメです。健康的な食生活と適度な運動 で快眠と元気が出ること間違いなしです。
出血やおしるし: 妊娠7ヵ月の頃に出血やおしるしのようなものが見られることがあります。不安になることはないですが、出血は重大な問題が隠れていることも。心配な時はお医者さんに診てもらうと安心ですね。
妊娠7ヵ月目の赤ちゃんの変化
妊娠7ヵ月目になると、ママのおなかから出てきても問題なく生きて行けるよう、赤ちゃんの体の色々な器官がさらに発達してきます。肺がサーファクタントと呼ばれる物質を作り出しますが、この物質が不足していると、肺胞腔を収縮・拡張したりすることができません。その結果、重度の呼吸障害が発生することもあります。また、この時期の赤ちゃんは、目を開けたり閉じたりすることができるようになります。 早く赤ちゃんに会いたいですね。その願いが叶うのももうすぐ。妊娠7ヵ月の赤ちゃんは、暗い、明るいが分かるようになっていると言われています。おなかの中で赤ちゃんが外の世界の明るさを感じたら、動いたり、おなかを蹴ったりすることも。体にはさらに脂肪がついて、シワが少なくなってきます。皮膚がメラニン色素を作り始めるので、皮膚の色は赤みを増してきます。
妊娠7ヵ月目の赤ちゃんの大きさは?
妊娠7ヵ月目の赤ちゃんの大きさはどれぐらいでしょう?赤ちゃんによって個人差があるものの、身長は35cm、体重は1,000gになっています。
妊娠7ヵ月目の赤ちゃんの状態は?
妊娠7ヵ月目の赤ちゃんは下の図のような状態です。
妊娠7ヵ月目のママの体の変化
妊娠中期の最後の月、ママの体重はますます増えていきます。パンパースの体重計算ツール を使って体重管理をしていきましょう。計算ツールを使うことで、ママの妊娠前のボディマス指数(BMI)をベースに、妊娠の経過全体でママの体重がどのような増え方をしていくのかを予想するのに役立ちます。お医者さんと理想的な体重の増加の情報を共有して、体重管理をしていきましょう。ママのおなかが大きくなる妊娠7ヵ月目なると、お医者さんは恥骨の上から子宮の上端までの長さである子宮底長を計り始めます。子宮底長で赤ちゃんの発育状況や羊水量を推定することができます。ママによって個人差があるものの、(月数×3)+3cmの計算式を用いて、大体の妊娠月数を推定することができます。例えば、7ヵ月では約24cmとなります。
妊娠7ヵ月目はどんな時期?
妊娠7ヵ月目は妊娠中期の最後の月です。妊娠24週目 から 27週目 にあたります。
よくある質問
ブラクストン・ヒックス収縮(前駆陣痛)はママの体が出産に向けて練習をしています。でも、子宮口は開いていません。下腹部が収縮して痛みますが、不規則で我慢できる程度の痛みです。動きや姿勢を変えることで、子宮の収縮は消えていきます。早産の症状ではおりものが増え、規則正しい収縮があります。心配な時はお医者さんに相談しましょう。
妊娠7ヵ月目のチェックリスト
過去に帝王切開 で出産したけれど、今回は経腟分娩を希望するママもいるでしょう。VBAC(帝王切開後の自然分娩)に問題ないか、お医者さんと確認しましょう。
デューラのサポートを得たいと考えているママもいるかもしれません。妊娠中から出産前後のママの家事や育児を手伝ってくれるありがたい存在です。お医者さんやデューラのサービスを使ったことのあるママにアドバイスをもらいましょう。
胎動カウントについて、お医者さんに聞いてみましょう。
妊娠7ヵ月になると、赤ちゃんの性別がはっきりとわかりますね。性別を産まれるまでの楽しみに取っておきたいママパパは、お医者さんにその旨を伝えておきましょう。
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日本でも人気が高まりつつあるベビーシャワー。赤ちゃんとママを祝福する、米国発のパーティーです。ベビーシャワーではママにプレゼントをします。ママがもらってうれしいプレゼントのリスト、ベビーレジストリーを作っておきましょう。
さい帯血(へその緒と胎盤に含まれている血液)をさい帯血バンクに無償で提供したり、将来何らかの治療に使うことができるように保管をするなど考えていますか?お医者さんに詳しく聞いてみましょう。
バースプランを作ることを考えているママは、バースプランの書き方 を参考にしてください。バースプラン作成に役に立つ情報がいっぱいです。
赤ちゃんの部屋のデザインは決まっていますか?赤ちゃんの部屋のテーマ では色々なアイデアをご紹介しています。
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本記事の内容について
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