妊娠40週目

この時期の赤ちゃんの大きさは

カボチャ

妊娠40週目: 妊娠40週目の赤ちゃんの成長

妊娠40週目になると、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくありません。でも、赤ちゃんはまだママのおなかの中が居心地が良くて、出てきたくないのかも…。今後数週間以内、または出産予定日に陣痛が始まるはずですが、そうでない場合も、お医者さんが赤ちゃんの心拍や動きをチェックしてくれます。安心していましょう。

ママの赤ちゃんの頭は骨盤深くにしっかりと入りこみ、体はきつく丸まった状態で、あまり身動きできません。赤ちゃんが逆子 の場合、どのようなことが起こるのでしょう?妊娠34週目頃になると、赤ちゃんが大きくなって子宮の中が狭くなり、体を回転させるのが難しくなっていきます。この時期に逆子の場合、帝王切開を検討して、手術予定日を決めることもあります。妊娠36週目以降は、赤ちゃんの姿勢が固定されていくので、妊娠38週目頃に帝王切開の手術日を決めるのが一般的です。

早く赤ちゃんに会いたいですね。赤ちゃんも同じ気持ちです!赤ちゃんは妊娠最終週にも、ママのおなかの中から出た後も問題なく生活できるように、体に脂肪をつけていきます。肝臓、肺や脳もさらに発達を続けていきます。

妊娠40週目の赤ちゃんの大きさは

妊娠40週目の赤ちゃんは、かぼちゃぐらいの大きさになっています。赤ちゃんの出生時の体重は、 2,700 ~4,000g、身長は45~50㎝ぐらいでしょう。ただし、赤ちゃんの大きさには個人差があります。実際の出生時の身長と体重を計ることができるまでもう少しです!

ママのおなかの中にほとんど動けるようなスペースがないのが判るでしょう。逆子の赤ちゃんもいるかもしれませんが、通常、妊娠40週目の赤ちゃんの位置は下の図のようになっています。

妊娠40週目のママの体

ママの体は妊娠期間中、赤ちゃんを育て、栄養を与えると言う素晴らしい仕事をしてきました。経膣分娩と帝王切開について読んでおきましょう。

経腟分娩

ママは経膣分娩 を予定していますか?赤ちゃんが生まれてくるまでに3つのステップがあります。

分娩の最初の段階は、ゆっくりと開く潜伏期と早くなる活動期に分かれます。子宮口が開く段階です。この時期、ママは陣痛が下腹部の後ろの方から始まり、前の方に来るような感覚を感じます。この時に赤ちゃんが産道の下の方に下りてきます。

陣痛の体験はママによって違いますが、この最初の段階である潜伏期が14~20時間にも及ぶママもいます。活動期では子宮が 5~9cm まで開きます。 活動期が4~8時間ほど続くママもいます。

潜伏期を家で過ごすママは多くいます。ママのお医者さんが、ママの様子を聞きながらいつ病院に向かえばいいのかの指示をしてくれるでしょう。陣痛の早期サイン に気がついたら、できるだけリラックスしてくださいね。

ゆっくりと散歩をしたり、温かいお風呂に入ったり、好きな音楽を聴いたり、出産前クラスで習った呼吸方法を練習してもいいですね。

ママの子宮口が完全に開くと(10センチ)、次のステップに移ります。赤ちゃんが産道に入り、おなかの外に出てくる段階です。

この段階は平均で30分~3時間と、早く過ぎていきます。でも、ママは前の段階よりも痛みで肉体的に苦しいです。

最後にママが赤ちゃんを生んだら、第3ステップで最終段階になります。胎盤がママの体から出てきます。胎盤がはがれて子宮から出てくる時に陣痛を感じるママもいます。この段階は赤ちゃんを生む段階のように辛くはありません。

出産の時には何が起こるか分かりません。お医者さんの勧めやママ自身が希望して、手術になることもあるでしょう。硬膜外無痛分娩や会陰切開などについても調べておきましょう。

出産に関するママの希望は、お医者さんと情報をシェアしたり、バースプランに書いておきましょう

何をどう希望すればよいのかよく分からないなら、なぜ手術が必要になる場合があるのか、リスクと利点の両方をお医者さんに確認しておきましょう。

帝王切開

全てのママが経腟分娩で出産するとは限りません。最初から予定して行う帝王切開や、緊急時などにお医者さんが帝王切開を勧める場合もあります。

帝王切開では、通常、下半身麻酔で行われるので、手術中もママの意識はあります。手術の準備が整うと、お医者さんが下腹部と子宮を切開して赤ちゃんと胎盤を取り出します。予定された帝王切開の場合、立会い出産が可能なこともあります。詳しくはママが出産をする病院や助産院に聞いてみましょう。

妊娠40週目: ママの症状

妊娠40週目のママは以下の症状を経験することがあります。

  • いびき: 妊娠中には呼吸の変化でいびきをかきやすくなります。出産予定日が近づくにつれて、いびきをよくかくようになると言う報告もあります。ホルモンの変化で気道が乾くのが原因とも言われています。いびきを不快に感じる場合、加湿器を寝室に置いたり、ノーズクリップを使うのもおススメです。

  • 粘液栓がはがれる(おしるし):妊娠中、ゼリー状の粘液栓がママの子宮口をふさいで、子宮が感染したりするのを防いでいます。陣痛前や陣痛の開始時に、この粘液栓がはがれます。これはおしるしとも呼ばれます。おしるしに気がつかないママもいます。通常、ピンク色、血の混じったもの、透明なゼリー状です。

  • ブラクストン・ヒックス陣痛(前駆陣痛) :これまでママが感じていたものは前駆陣痛と呼ばれる偽の陣痛であったかもしれません。でも、陣痛の間隔が規則的で頻繁に感じるようになったら、それは本陣痛であると考えていいでしょう。本陣痛か偽陣痛かを見分ける方法はあるのでしょうか?本陣痛は、ママが動いたり姿勢を変えても消えることはありません。ママの感じているのが本陣痛か偽陣痛か分からない時には、お医者さんに連絡しましょう。

  • 破水:赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が外に流れ出る現象を言います。これは妊娠40週目によくある分娩の症状です。分娩が始まる数時間前に破水することもあれば、分娩が始まってから破水するママもいます。破水を経験したママは、テレビや映画で見るようなドラマティックな出来事ではないと判るでしょう。破水にも色々とあり、チョロチョロと流れる破水もあれば、ドッと出てくるものもあります。

妊娠40週目: ママにやってほしいこと・気をつけてほしいこと

  • 出産予定日きっかりに赤ちゃんが生まれなくても、驚かないようにしましょう。過期産に入る妊娠42週目までは正期産となります。出産予定日はあくまでも予定日。予定より少し遅くても、ママのおなかの中が居心地いいからぐらいに考えていましょう。正産期、臨月、産褥期などの意味を調べておきましょう。

  • 妊娠の最後の数週間、週に1回は妊婦健診に行くことになるでしょう。この時期の妊婦健診では、お医者さんがママの子宮の状態や赤ちゃんの健康状態、胎動を調べてくれます。出産予定日を大幅に過ぎても陣痛が始まらない場合、お医者さんが人工的に陣痛を促す誘発分娩 を勧めることもあります。妊娠期間が進むにつれて、子宮の中の羊水の量が少なくなったり、胎盤が赤ちゃんに栄養を送る、赤ちゃんを守るといった機能が低下していきます。ママのお医者さんがいつも赤ちゃんとママの状態に気を配っていますし、安全な出産への最善の方法を知っているので、心配しないでくださいね。陣痛が思うように進まない時にも、お医者さんは誘発分娩を勧めることがあります。

  • 早く赤ちゃんに会いたいですね。でも、出産前のこの時期は、ママは自分のために時間を使ってみましょう。エステに行ったり、映画を見たり、本を読んだり。これから赤ちゃんのお世話で忙しくなるママ。今のうちにお昼寝をしたりして体を休めておくこともお勧めです。 赤ちゃんが生まれたら、24時間、赤ちゃんのお世話につきっきりです。今のうちに自分の時間を楽しんでおきましょう。

  • 立会い出産を決めているママ。誰に立ち会ってもらうか決めていますか?立ち会う人はマッサージなどをして出産するママの痛みや不快感を取り除いたり、精神的なサポートをしてくれます。今のうちに立会い出産でママが望むことを確認しておきましょう。赤ちゃんのへその緒を切るのは誰?このようなことも話し合っておきましょう。

  • 妊娠期間中、ママもお医者さんもママの体重増加に気をつけてきました。ママの皮下脂肪、赤ちゃんの体重、またママの体の中の血液循環量も増えていることが妊娠中の体重増加の原因です。妊娠中に増えた体重 のほとんどは赤ちゃんが生まれると減っていきます。赤ちゃんが生まれたらやるべきことがたくさんあります。元の体型に戻ろう!と自分を追い込まず、ゆっくりやっていきましょう。

  • 赤ちゃんが生まれたら、どんなことが待っているのでしょう?赤ちゃんが生まれる前に読んで、心の準備をしておきましょう。時間がある時に、産褥期 についての以下の記事を読んでおきたいですね。 o 産褥期の回復 o 腹直筋離開とは? o 産褥期に髪が抜けるのはなぜ? o 産褥うつのサインは? o 赤ちゃんを迎える準備 をしておきましょう

妊娠40週目: お医者さんに聞いてみましょう

  • もう、妊娠40週目。出産までもう少し待つ?誘発分娩を勧める?

  • 陣痛が起こるようにするには?何ができるの?ひまし油は陣痛効果があるの?

  • 赤ちゃんの胎動に変化が。どうしたらいいの?

  • 産褥期の体の回復とは?どのような症状に気をつけるべき?お医者さんに連絡するような症状は?

  • 出産後、いつから母乳が出るの

妊娠40週目: チェックリスト

  • 陣痛の時にシャワーやお風呂に入ることはできるの?ママが出産を予定する病院や助産院に確認しておきましょう。シャワーやお風呂に入ることで、出産の痛みや不快感が軽減するママもいます。

  • 陣痛の間隔の計り方を確認しておきましょう。

  • 出産を誰に報告するかのリストはできていますか?ソーシャルメディアで報告をしようと考えるママもいますね。今のうちに下書きを作り、出産時間や赤ちゃんの体重などを記入すればいいだけにしておくのもいいですね。

  • ママは妊娠40週目。すでに入院バックの準備はできていますか?まだ準備ができていないママは、病院に持って行くものを詰めておきましょう。これも詰めておけばよかった、と後悔しないようにパンパースの出産・入院バックチェックリストを参考にしてください。

  • パンパースアプリをダウンロードして、購入したおむつに付いているポイントを貯めて素敵なギフトをゲットしましょう。赤ちゃんやママパパに嬉しいギフトがたくさん!

  • 出産後の数日間、お家のことなどママやパパのサポートをしてくれる人がいれば助かりますね。家族や友達、ご近所さんなどに、食事、買い物や上の子の面倒を見てもらえるかなどを聞いてみましょう。

  • 出産前にちょっと息抜きをするような時間はありますか?生まれたばかりの赤ちゃんの生後4週間 にどのようなことが起こるのでしょう?見ていきましょう。

  • 赤ちゃんに必要な物は全て揃っていますか?まだ買っていないものがあれば、購入しておきましょう。買い忘れがないか、パンパースの赤ちゃんのための必需品チェックリスト をもう一度、確認しておきましょう。

  • 妊娠各週の大切なアドバイスが載っているパンパースのメールマガジンに登録してみてくださいね。

本記事の内容について
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