妊娠38週目

この時期の赤ちゃんの大きさは

ルバーブ

妊娠38週目: 妊娠38週目の赤ちゃんの成長

赤ちゃんが生まれる日が近づいてきましたね。赤ちゃんはこの時期にも毎日、成長と発達を続けています。例えば、赤ちゃんの脳はまだ発達をしています。妊娠 35~ 39週目 の赤ちゃんの脳は体全体の3分の1ぐらいです。赤ちゃんは天才!小さな肺も十分に発達しています。

赤ちゃんが生まれて最初に出るうんち:胎便 と呼びます。黒緑色で粘り気のあるうんちは、赤ちゃんがまだママのおなかの中にいる時から赤ちゃんの腸の中で作られ、死んだ肌の細胞、全身に生えている柔らかい胎毛や胎脂などからできています。

出産予定日はまだ数週間先でも、分娩のサインを感じることがありますし、赤ちゃんが生まれることもあります。実際、出産予定日の日に出産するママは全体の4%程と言う報告もあります。

多胎妊娠の場合、単体妊娠よりも出産が早く始まることがあります。多胎妊娠をしている妊娠38週目のママは、分娩のサインに気をつけておきましょう。

妊娠38週目の赤ちゃんの大きさは

妊娠38週目の赤ちゃんは、ルバーブぐらいの大きさになっています。体重は2.7Kgぐらいになっているでしょう。

お医者さんがママのおなかの中の赤ちゃんの位置を確認してくれますが、通常、妊娠38週目の赤ちゃんの位置は下の図のようになっています。

妊娠38週目のママの体

ママは妊娠38週目に入りました。妊娠38週目は妊娠何ヵ月目になるのでしょう? 妊娠期間は必ずしもカレンダー上の週や月と一致するわけではなく多少のずれはありますが、今のママは妊娠10ヵ月にあたります。おなかの中の赤ちゃんはこれからどのように成長していくのでしょう?興味があるママは妊娠後期 を読んでみてくださいね。

信じられないかもしれませんが、妊娠38週目に入ってからもママの体重は増えていきますよ。妊娠前のBMIがふつうの範囲内だったママは、妊娠中期から後期には1週間に0.3~0.5Kgほどの体重が理想的とされています。

大きくなるママのおなか。夜によく眠れない、動きづらいと感じるママも多いでしょう。でも、赤ちゃんが生まれるのはもうすぐです!

出産前の最後の数週間にママの体重はどのくらい増えるのでしょう?妊娠中の体重計算 をチェックしてみましょう。

妊娠38週目になると、これまでやっていた運動がさらに難しく感じるかもしれません。そんな時には出産に備えて呼吸のエクササイズをやってみましょう。ママのストレスを緩和してリラックスできるだけではなく、分娩時の痛みや不快な症状にも効果的です。

妊娠38週目: ママの症状

妊娠38週目のママは以下の症状を経験することがあります。

  • 頻尿:赤ちゃんとママの子宮が大きくなり、膀胱を圧迫するので、トイレに頻繁に行くことになります。トイレに何度も行くのが面倒でも、水分はきちんと取りましょう。

  • 骨盤の圧迫:ママと赤ちゃんのそれぞれが出産への準備に入っています。ママは骨盤が圧迫されるのをさらに感じるようになります。赤ちゃんがママの骨盤のほうに下がってくると、ママは骨盤、膀胱やお尻のあたりに圧迫感を感じるようになります。妊娠中のママの体はレラキシンと言うホルモンを分泌しますが、このリラキシンは出産に備えて腰周りの靭帯、組織や筋肉をゆるめる働きがあります。また、ママは出産予定日が近づくにつれて、骨盤の痛み を感じるようにもなります。できるだけ横になり、ゆっくりと気をつけて動くように心がけ、気分がすぐれない時には温かいお風呂に入ってリラックスしましょう。

  • 足のむくみ :妊娠するとママの体は普段よりも多くのホルモンを分泌し、皮下組織に水分をためるようになります。この結果、足や手にむくみが生じることがあります。足を上にして休めたり、水分をさらに取って余分な水分を体の外に排出するようにしたり、ゆるめの服や靴を着用して体を締めすぎないようにしましょう。足のむくみや不快な症状を解消するために、着圧ストッキングや弾性ストッキングなどを使う妊娠中のママもいます。顔や手に突然むくみの症状が出てきたら、妊娠高血圧腎症の可能性もあります。お医者さんに連絡しましょう。

  • 吐き気:妊娠38週目ぐらいに軽い吐き気の症状が再び出てくることがありますが、これは陣痛が始まるサインであることもあります。胃がムカムカする時は、1回あたりの食事の量を少なめにして、回数を増やすようにしましょう。バナナ、ご飯、トーストなどの軽めのものを食べるようにしましょう。

  • 子宮の収縮:妊娠38週目の頃にブラクストン・ヒックス収縮を感じるママもいます。直接分娩に繋がらない、不規則で痛みを伴わない子宮の収縮で、前駆陣痛(偽陣痛)と呼ばれます。ママが動いたり、姿勢を変えると症状は消えていきます。一方、本陣痛は痛みが徐々に強くなり、収縮の強弱は規則的で、その間隔が徐々に短くなっていきます。下腹部の後ろから痛みが始まり、前に移っていくことが多いようです。陣痛の間隔を測ることで、ママの感じている痛みが本陣痛なのか、前駆陣痛(偽陣痛)なのか分かりますね。陣痛ってどんな感じ? 気になりますよね。先輩ママの体験談を参考にしてみましょう。

妊娠38週目: ママにやってほしいこと・気をつけてほしいこと

  • 無痛分娩 の種類について調べましたか?まだ調べていないママは、お医者さんに確認してみましょう。無痛分娩には、鎮痛剤を使って痛みを和らげる方法と脊髄の近くにある神経に薬を投与する強い鎮痛効果のある硬膜外鎮痛法があります。お医者さんにしっかりと無痛分娩の種類や違いを聞いておきましょう。出産準備クラスに参加したママは、ラマーズ法、ブラッドリー法、リード法などの痛みを和らげる呼吸法を聞いたことがあるのでは?色々な選択肢を知り、お医者さんと一緒にママにあった方法を選びましょう。

  • ママは立会い出産を考えていますか?出産のときに誰に立ち会ってもらうかを決めましたか?陣痛の間隔をメモしたり、ママの痛みを和らげるマッサージをしたりと言うサポートをしてくれるだけではなく、分娩中のママを精神的にも励ましてくれますね。パパ、家族の人、お友だちも考えられるでしょう。立会い出産を選んだママは、分娩時間が短く、無痛分娩を希望する人も少ないと言う医学的な研究もあります。でも、ママが立会い出産を希望しなくても、心配しないで。お医者さんや病院のスタッフが元気な赤ちゃんが生まれるまで、ずっとママの側についています。

  • 分娩中の食事など、ママが出産を希望する病院や助産院の考え方や特徴を確認しておきましょう。帝王切開 での出産が決まっているママは、手術前は食べることができませんね。手術前はいつから食べてはいけないのか、確認しておきましょう。経膣分娩 のママは、分娩中も飲むことはできても、固形物を食べてはいけないかもしれません。こちらも確認しておきましょう。

  • ママは正産期に入ったでしょうか?長い妊娠期間でしたね。正期産は妊娠37週から41週までの出産なので、妊娠39週目は正産期ですね。早産、正産期、過産期、産褥期などの意味を知っておきましょう。

  • 母乳育児を考えているママは、助産師さんや母乳育児を支援する専門家 と話をしてみましょう。乳首の正しい咥えさせ方、乳首の痛み の対処法や安定した母乳の出し方など母乳育児に関するありとあらゆることにアドバイスをくれるでしょう。インターネットで検索したり、お医者さんに相談したり、先輩ママに紹介してもらったりして、母乳育児についてアドバイスをくれる助産師さんや専門家を探してみましょう。

  • 出産後にはどのようなことが起こるのか、調べておきましょう。産後の時期について前もって知っておくと、ママは心の準備もできますし、いざと言う時にしっかりと対応もできますね。

妊娠38週目: お医者さんに聞いてみましょう

  • 今から分娩に向けてやっておくことは?

  • 赤ちゃんが逆子?どうしたらいいの?

  • どんな時に誘発分娩は必要なの?妊娠38週目の誘発分娩はよくあること?

  • 陣痛が始まったと思ったら、誰に連絡をすればいいの?

  • 出産後、いつから母乳が出るの?

  • 出産後の経過に問題がなければ、いつ退院できるの?

妊娠38週目: チェックリスト

  • 妊婦健診でB群溶血性レンサ球菌(GBS)の検査を受けましたか?ママがB群溶血性レンサ球菌に感染していないかどうかを調べる検査です。検査の結果が陽性で経腟分娩を希望するママは、適切な治療を行うことになります。

  • ママはすでに入院バッグを準備しましたか?携帯電話の充電器や歯磨きなどの普段使っているものも、カバンに入れ忘れないようにしましょう。入院バッグチェックリスト を確認し、いざ病院へ入院となった時に、入れ忘れたものがないか確認できるようにしておきましょう。

  • ベビーシートを車に取り付けましたか?安全に問題なく赤ちゃんを家に連れて帰りましょう。

  • 出産予定日が近づいてきました。出産の最初の兆候 –を知っておきましょう。

  • 赤ちゃんに必要な用品 をもう一度確認しておきましょう。母乳育児を計画するママは、授乳用ブラジャーや母乳の搾乳器を調べておきましょう。育児用ミルクについてもメーカーの情報や先輩ママの情報をチェックしておきましょう。

  • 今のうちにママも少し好きなことをやっておきましょう。赤ちゃんが生まれたら、髪の毛を切りに行ったり、エステに行ったりなどの時間もなかなか作れなくなりますね。

  • 妊娠各週の大切なアドバイスが載っているパンパースのメールマガジンに登録してみてくださいね。

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。