ベビーサインを教えるコツは?
ベビーサインと言う言葉を聞いたことがありますか?赤ちゃんがベビーサインを覚えると、まだ上手に話すことのできない赤ちゃんとコミュニケーションがとれるようになります。ベビーサインを覚えることによるメリット、ベビーサインを教える時のコツ、代表的なベビーサインをご紹介します。
ベビーサインとは?
ベビーサインは、上手に話すことのできない赤ちゃんと簡単な手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションする育児法です。1990年代にアメリカで始まり、日本でも2000年以降、たくさんのママパパが実践しています。映画の中で赤ちゃんがベビーサインをしているのを見た人もいるでしょう。
まだ話すことのできない赤ちゃんと簡単な手話やジェスチャーでおしゃべりできることから、ベビーサインは人気です。もちろん、赤ちゃんはすぐにベビーサインを使えるようになるわけではありません。時間が必要です。通常、ベビーサインを使って赤ちゃんとおしゃべりができるようになるのは、赤ちゃんが生後8ヵ月~ 9ヵ月 を過ぎてからです。
ベビーサインは難聴者が使う手話と似ていますが、同じものではありません。 ベビーサインランゲージは、American Sign Language (ASL)をベースとした手話で、赤ちゃんがお話を始める前から、指や腕、顔の表情などを使って、コミュニケーションをするものです。
必ずベビーサインを教えないといけないということはありません。まだ話すことのできない赤ちゃんが何かを伝えたい時に、簡単な手話やジェスチャーを使うことで、ママパパとコミュニケーションができるようになると言うものです。
いつからベビーサインを教え始めたらいいの?
ベビーサインはいつから教えるのがいいのでしょう?生後~お話しが上手にできる前くらいまで、いつから始めても大丈夫です。生後6ヵ月から7ヵ月 に始めることを薦める専門家もいますが、赤ちゃんが自分からベビーサインを使って返事をしてくれるのは、手や腕を自分でコントロールできるようになる生後8ヵ月 からと言われています。
どのようなベビーサインがあるの?
ママパパが赤ちゃんに語りかける時、手の動きでベビーサインを見せることで、赤ちゃんがその意味を理解し、まだ話すことのできない赤ちゃんとコミュニケーションがとれるようになります。代表的なベビーサインの例は以下の通りです。
どうやってベビーサインを教え始めるの?
ベビーサインを教えることは難しくありません。また、嬉しいことに、赤ちゃんにとってもベビーサインを覚えるのは難しくありません。音で聞くのと同じく、サインがどのような意味を持つかを目で見て覚えていきます。もちろん、何度も繰り返し教えないといけないですし、根気や忍耐力が必要です。ベビーサインを教えるコツを下にまとめました。
簡単なサインから始めよう:日々の生活の中でよく使う単語、赤ちゃんにとって大切と思われるサインをいくつか選んでみましょう。例えば、公園に行くのが好きな赤ちゃんには、”公園”のサインを教えましょう。赤ちゃんに必要だと思われる基本的な30のサインをまとめました。赤ちゃんの成長に併せて、必要なサインを増やしていきましょう。
赤ちゃん
毛布
本
猫
犬
暑い
寒い
ママ
パパ
うんち
飲み物
水
ミルク
コップ
食べる
もっと
全部できた
行くよ
外
座る
お腹空いた
助けて
痛い
大好き
昼寝
寝る
はい
いや
お願い
ありがとう
毎日の生活に取り入れましょう: 毎日の赤ちゃんとの生活の中にサインを取り入れましょう。例えば、おむつを交換する時には、おむつと言うサイン。授乳の時には、食べるサイン。眠る前に本を読む時には、本のサイン。食事の時には、食べるや飲むのサイン。 赤ちゃんのお部屋にパパが入る時には、パパと言うサインもあります。
毎日の習慣にしよう: ママパパの膝の上に赤ちゃんを同じ向きで座らせます。 言葉を口に出しながら、サインを見せてあげてください。何度も繰り返して見せることが大切です。あらゆる機会を逃さず、サインを教えていきましょう。毎日続けていくことで、赤ちゃんは言葉とサインが相互に関連していることを学びます。赤ちゃんがサインで答えてくれる日が楽しみですね。
時間をかけてゆっくりと:思うように赤ちゃんがサインを覚えてくれなかったり、正しく覚えてくれなくても、ママパパはイライラしたり落ち込んだりしないでくださいね。他の新しいスキルと同じように、ベビーサインを覚えるのにも時間が必要です。
楽しみながら教えよう:サインを教えることで、赤ちゃんとの絆が深まります。上手にできたら、キスをしたり抱きしめてあげたりして、褒めてあげてください。きらきら星などの子守唄などを歌いながら、言葉のサインを見せてあげましょう。教えるのが苦痛であれば、やめても問題ありません。
たくさん話しかけてあげましょう:赤ちゃんと手を使ったベビーサインで話せるからと言って、赤ちゃんに話しかけなくてもいいと言うことではありません。ベビーサインは言葉のコミュニケーションに代わるものではありません。赤ちゃんにできるだけたくさん話しかけて、赤ちゃんの反応を見ながら、お話の時間を楽しみましょう。
ベビーサインを教えていることを知らせましょう:赤ちゃんからのサインを理解してもらえるよう、赤ちゃんのお世話をしてくれる家族やお友だちにもベビーサインを教えてあげましょう。他の人が赤ちゃんにベビーサインを教えている場合、ママパパもそのサインを理解できるようにしておきましょう。
ベビーサインに関心が出てきたママパパもいるのではないでしょうか。近くにあるベビーサイン教室を調べて、連絡を取ってみましょう。
ベビーサインを使うメリットは?
ベビーサインを使うメリットはたくさんあります。赤ちゃんが最初の言葉を話す 前、生後8ヵ月~2歳の間にサインを使って自分の感情や欲求を伝えられるようになります。お腹が空いた、寒い、などが伝えられるようになると、きちんと伝わらないせいでイライラすることが減るかもしれません。また、双方向の会話ができるので、親子の絆が深まりますね。
ベビーサインは言葉の発達に役立つ?言葉が遅れるのでは?
ベビーサインが言葉の発達 にどのような影響をもたらすかについての、明確な報告はありません。ただ、成長に問題のある子どもに対して、ベビーサインは多くのメリットがあると言われています。ベビーサインでコミュニケーションをとる時は、普段の語りかけに手を添えて、サインを見せてあげることが基本です。話す能力に悪影響が出ないよう、語りかけながらやるようにしましょう。ベビーサインについて疑問があれば、近くの教室で聞いてみましょう。
おわりに
ベビーサインはまだ話すことのできない赤ちゃんや子どもとの双方向のコミュニケーションを可能にするツールです。喉が渇いた、もっと食べたい、などの基本的なベビーサインを覚えてもらえれば、ニーズが分かるようになりますね。でも、ベビーサインを教えてるからと言って、話しかけなくてもいいと言うことではありません。言葉の発達に影響がないよう、ベビーサインを教える時は、必ず語りかけながら、手の動きを見せるようにしてくださいね。まずはベビーサインのメリットや教え方を調べて、教えると決めたら、楽しく始めていきましょう。ベビーサインを教えるには、根気と忍耐力が必要です。赤ちゃんがベビーサインを使って初めてコミュニケーションをしてくれた日は、ママパパにとって忘れられない日になるはずです。
本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
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