幼児の言葉の発達の目安
この年齢期の幼児は、次から次へと急激に言葉を身に付けていきます。この頃になると、そろそろお子さんは二つ以上の単語をくっつけてフレーズや文章にすることができるのではないでしょうか。場合によっては単語と単語をつなぐものが何か抜けていることもあるでしょうし、使う単語は名詞や動詞ばかり…といったこともあるかもしれません。しかし、抜け落ちている部分をお母さんが補ってあげるようにすれば、お子さんはそういったちょっとした単語や言葉も覚えていくようになるでしょう。
以下のようなことも、お子さんの言葉が発達している目安として捉えることができます。
娘さんは自分のことを何と呼んでいますか? 初めは「ちゃん」と自分の名前を使っていても、その後数か月を経るうちに「わたし」に変わり、そして主体性を持って「わたしは/わたしが…」と言うようになるでしょう。その他の代名詞もやがて使い始めるはずです。こういった過程を経る途中では、間違った使い方を耳にすることもあるでしょう。
お子さんは、基本的な体の部位をきちんと見分けられるはずです。ひょっとすると名称もはっきりと言えるかもしれません。娘さんが体の部位をどのくらい区別でき、またその名称を言うことができるのか、確かめてみましょう。
お子さんは、基本的な体の部位をきちんと見分けられるはずです。ひょっとすると名称もはっきりと言えるかもしれません。娘さんが体の部位をどのくらい区別でき、またその名称を言うことができるのか、確かめてみましょう。
前置詞が意味する内容を理解し始めています。娘さんを誘って、お気に入りのクマのぬいぐるみを「椅子の下」、「椅子の上」、「椅子の横」に置くような遊びをしてみましょう。三歳になる頃までには、場所を示すこういった一連の56個の前置詞に戸惑って間違うようなことはなくなるでしょう。
お子さんがどういった「間違い」をするのか、よく耳を傾けてみましょう。子供は、自分なりに推測しながらたどることのできるような規則を用いて言葉を学んでいくものです。お子さんの指針(規則)は間違った言い回しにつながるようなものかもしれませんが、それを見れば、お子さんが実際にどのようにして言語を学んでいるのかを知ることができるでしょう。 事例:
中には、極端に一般化して捉えようとする子供もいます。そういった子供にとっては、例えば犬はすべて「ポチ」であり、また年上の女性は全員が「おねえちゃん」なのです。
一方で、極めて特定的に捉える子供もいます。そういった子供は、「ポチ」だけが「ある一匹の犬」を指す言葉であってそれ以外の四足の生き物にはまた別の名前があるはずだと考えるのです。
多くの子供は、例えば足を「いっぽん、にぽん、さんぽん…」と数えてみたり、「わたし行く、彼行く」と言ってみたり、「ぼくのトラック壊すした」と表現したりするなど、不規則性に規則性を持たせるものです。
また、多くの幼児は「新造語」として知られているような新しい言葉を造り出します。例えば、「噴水」は「ザバーっの水」となり、「マーカーさん」とは「絵を描くのにマーカーペンを使う人」を指します。発音するのが難しい「スクリュードライバー」は「スクイブス」に変わり、またとても難しい単語である「スパゲッティ」は「ゲッティ」という言い方に縮められることもあります。
こういった間違いを心配する必要はありません。良いお手本となるような言葉に囲まれていれば、娘さんは自分自身で自らの言葉を磨いていくでしょう。 娘さんは、口で表現できる内容よりもはるかに多くのことを頭で理解しています。この年齢であれば、二段階の指示(例えば「セーターを取りに行って、それから玄関においで」など)をこなせることでしょう。
両手をあげてみましょう。 何か指図を与えるときには、大げさ過ぎるほどの身振りや手振りを交えて行うようにしましょう。そうすることで、子供は三段階の手順を踏むような一連の行動でもできるようになるかもしれません。身振りや手ぶり、また目で見てわかるようなあらゆる種類のヒントを与えれば、子供は言葉のピースを組み合わせることができるのです。さあ、目と手を使って(ときには足も使って踊りながら)、愛しいわが子との元気いっぱいの会話を続けていきましょう。
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