選び取りについて知っておきたいこと

赤ちゃんの1歳の誕生日には様々な伝統行事を行ってお祝いをします。代表的なのは「一升餅」ですね。一升のお餅を赤ちゃんが背負って歩く行事です。「選び取り」もそんな伝統行事の一つで、赤ちゃんの前に様々な道具やアイテムを並べて、選んだ物から赤ちゃんが将来何をするのか?どんな才能が開花するのか?と皆で楽しく占います。

1歳の誕生日、「選び取り」とは?

昔は医療や福祉が発達していなかったので、赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えるのは特別なことでした。そこで無事に初めての誕生日を迎えられたことを盛大にお祝いし、これからも元気に成長していけるよう願いを込めて行っていた伝統行事が、「選び取り」の始まりです。赤ちゃんの前に職業や才能に関連する様々な道具やアイテムを並べて、赤ちゃんがどれに興味を示し選ぶかで、赤ちゃんの将来の職業やどんな才能があるのかを占います。

「選び取り」のやり方は?

まずは職業や才能に関連する道具やアイテムを並べます。それらのイラストを描いたカードを作ったり、購入したりしても良いでしょう。選び取りの道具やアイテム、カードは、赤ちゃんから少し離れた場所に並べましょう。1歳頃の赤ちゃんはハイハイ、伝い歩き、よちよち歩き など、大半が自分で動けるようになっていますので、離れた場所に置いて赤ちゃんが自分でそこにたどり着くのを応援しましょう、口に入れてしまう危険があるので、小さいアイテムは避けてください。並べ終わったら、赤ちゃんがそれらに興味を示すようあの手この手で促しましょう。

「選び取り」で用意する道具やアイテムの意味は?

関連する記事

発育
1歳の赤ちゃん: はじめての誕生日!

「選び取り」の道具やアイテムをご紹介します。 昔から使われている伝統的なアイテム

  • そろばん 「計算が得意になる」、「商売上手になる」という意味があります。そろばんがないご家庭では、電卓でもよいでしょう。

  • お金 「お金持ちになる」、「お金に困らない」という意味があります。お金をそのまま持たせるのにはちょっと抵抗がある、というママ・パパは、ポチ袋に入れるか、お財布を置いても良いですね。

  • 筆 「小説家や文筆家になる」、「勉学の道を進む」という意味があります。絵を描く絵筆を選んだら、「画家になる」という意味があります。絵筆がなければクレヨンや色鉛筆を置いてみましょう。

  • お箸 「食べ物に困らない」、「料理人になる」、「食いしん坊になる」という意味があります。お箸では危ないかも、と思うママ・パパは、スプーンで代用してもかまいません。

  • はさみ 「手先が器用になる」、「衣装持ちになる」、「美容師やデザイナーになる」という意味があります。口に入れたり刃を持ったりすると危険なので、近くで見守ってあげてください。

  • 定規 「几帳面な性格」、「しっかり者」、「将来大きな家を建てる」という意味があります。

  • 辞書、本 「学者になる」、「成績優秀になる」という意味があります。

  • 風船、飛行機 「世界に羽ばたく人になる」という意味があります。

現代では新しい職業がたくさんあります。スマホやノートパソコン、タブレットは必須のアイテムなので、置いてみましょう。楽器を選べば「音楽家」、マイクを選べば「歌手」、ボールを選べば「スポーツ選手」など、思いつくままに並べてみましょう。ママ・パパの仕事に関連するアイテムを置いてみるのも楽しいですね。 おうちにある道具やアイテムでは足りない!という場合は、カードにイラストを描きましょう。市販されている「選び取り」カードもあります。

よくあるご質問

赤ちゃんの1歳の誕生日に行う伝統行事の一つです。赤ちゃんの前に職業や才能に関連する様々な道具やアイテムを並べて、赤ちゃんがどれに興味を示し選ぶかで、赤ちゃんの将来の職業やどんな才能があるのかを占うものです。

おわりに

1歳の誕生日を迎えることすら難しかった時代から受け継がれてきた伝統行事の「選び取り」。職業の種類や使う道具、アイテムが変わっていっても、ママ・パパ、家族、親戚が、赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちに変わりはありません。赤ちゃんの未来についてみんなで楽しく占いたいですね。「選び取り」以外にも家族で楽しめる「一升餅」や「誕生筆」などの1歳のお誕生日を特別にする伝統的なお祝い をご紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。

本記事の内容について

本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報に基づいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。