並行遊びとは?
全ての子どもの健全な発育に、遊びは欠かせません。子どもは遊びを通して、身体的、精神的、社会的に成長や発達をしていきます。ママやパパの子どもが公園などで他のお友だちに会った時、他の子ども達との関わり方が少し違うと感じたことはないでしょうか?2~4歳ぐらいの子どもは他の子ども達と関わりのない、それぞれが自由に同じことをして遊ぶ、並行遊びをします。並行遊びについてご紹介します。
並行遊びとは?
例えば、同じ部屋で何人かの子どもたちが、それぞれ隣同士で横に座ったり、お互いの近くで積み木遊びを始めたとします。同じ遊びをしていても、それぞれの子どもが積み木で遊ぶだけで、お互いのやり取りや協力しあったりする様子は見られません。他の子どもに関心を見せないのですが、他の子どもを観察したり、真似をすることはあります。2~4歳ぐらいの子どもに多い並行遊びです。
並行遊びの例は?
2~4歳ぐらいの子どもは、他の子どもの真似をすることがよくあります。例えば、子どもを公園に連れて行くと、まずは一人で砂遊びをする「一人遊び」をしますが、他の子どもが砂で山を作り出すと、真似をして山を作るようになります。これが「並行遊び」です。そばにいる子どもと関わったり、一緒に山を作るなどの交流などはありませんが、互いに関心を持っているので、その子どもを真似て同じ遊びをする「並行遊び」がみられるようになります。
この時期の子どもには「一緒に何かをシェアする」と言う考えはまだありません。例えば、トラックが1つしかなく、お友だちがそのトラックで遊んでいるのを見ると、取り上げようとします。こんな時にはトラックの取り合いになって、喧嘩になってしまうことがあります。他のおもちゃを渡して、気を反らすようにしましょう。
並行遊びはどうして大切なの?
他の子どもの横で、何のやりとりもなく、子どもが一人で遊んでいるのを見ると、どうして一緒に遊ばないのかしら、とママやパパは不思議に思うかもしれません。 成長に伴って、子ども達の遊びは「一人遊び」から「並行遊び」、もう少し大きくなると、相互にやり取りがある遊びをしたり、ルールを理解したり、ルールを守る組織的な遊び、友だちと関わる能力が求められるごっこ遊びなどの「集団遊び」に発達していきます。このように、一人遊びも並行遊びも子どもの成長や発達に大切な役割をしています。他の子どもとの関係や周りとの社会性を発達させていくのです。
並行遊びをサポートするには?
子どもの並行遊びをサポートすることはできるのでしょうか?以下のことを試してみましょう。
おもちゃを交換するなどして、他の子どももいる、と意識する状況を作ってあげましょう。
おもちゃの取り合いなど、喧嘩にならないように気をつけてあげましょう。「順番に使いなさい」など口を出さないようにしましょう。
安全な環境で遊べるようにしましょう。
子どもから目を離さないようにしましょう。
お友達になって一緒に遊んであげましょう。
おわりに
子どもが集団の中で一人で遊んでいるのを見たら、最初は不思議に思うかもしれません。でも、一人遊びも並行遊びも子どもの成長や発達に大切な役割をしています。大きくなるに連れて、協同的な遊び、組織的な遊びへと遊びへと形を変えて、周りの子どもとの関係や社会性を発達させていくのです。
もうすぐ、保育園や幼稚園に行く 時期ですね。公園などでは、ますますお友達と関わって遊んでいくようになりますよ。子どもの世界が広がり、色んなことを経験したり、お友だちが増えていくのを見るのは楽しみですね。
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