妊娠中の頻尿に対処する方法
普段よりも尿の量が多いのは妊娠の症状 でトイレに行く回数が減るのかしら、と疑問に思うママもいることでしょう。頻尿は妊娠初期によく現れる症状ですが、ママの子宮と赤ちゃんが大きくなり膀胱が圧迫されることで、妊娠中期や後期に再び頻尿の症状が現れることもあります。非常に不快な症状ですが、多くの場合は心配するものではありません。妊娠中に現れる頻尿の原因について知り、その対処法を見ていきましょう。また、尿路感染症のような生理現象ではない別の頻尿の症状についても調べていきましょう。
妊娠中の頻尿の原因は?
頻尿の原因はママの体内の血液量が増えるためだと考えられています。この血液を処理するために腎臓は尿の元になるものを排泄して膀胱に流れていきます。妊娠中の頻尿はつらくて不快なものですが、多くのママが経験する妊娠中のごく一般的な症状です。頻尿についてよく聞かれる質問は以下のものです。
妊娠中の頻尿とは? :これが頻尿だと言うことを特定する特に決まった回数はありませんが、いつもよりもトイレに行く回数が増える現象です。一般的には朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合、頻尿だと言われています。
妊娠中のどの時期に頻尿が発生するの? :いつ発生するかについては個人差がありますが、妊娠週数計算で妊娠6~8週目ぐらいから頻尿の症状が現れることがあります。
頻尿は妊娠期間中、ずっと続くの?: 妊娠中期 に入ると症状は少しは和らいでいくでしょう。子宮が大きくなるにつれて赤ちゃんが膀胱を圧迫するので、頻尿の症状が再び現れます。 妊娠後期 の終わりが近づいて赤ちゃんが降りてくると、ママの骨盤や膀胱への圧迫で頻尿の症状がより多く現れるでしょう。
トイレには何回行くべきでしょうか? :行くべき時に行きましょう。我慢をしないようにしましょう。
妊娠中の頻尿への対処法は
妊娠中は十分に水分を取り、脱水状態になることのないように健康的な妊娠生活を過ごしましょう。頻尿は妊娠中の普通の生理現象なので、頻尿にならないことを望むことはできません。頻尿を悪化させないために以下のことに注意しましょう。
膀胱がきちんと空になるように排尿時は前かがみになってみましょう。
夜間に尿がたくさん作られるのを避けるために、寝る前には大量の水分を摂取しないようにしましょう。
カフェインを含む飲み物や食べ物を避けるようにしましょう。カフェインには利尿作用があります。
骨盤底筋の体操(ケーゲル体操) を試してみましょう。出産前や出産後の骨盤低の筋肉を強化してくれるので、咳やくしゃみをした時や鼻を噛んだり笑ったりしたときの尿漏れ対策となります。 (もし、くしゃみをした時に尿漏れが起こるようであれば、おりもの用のパンティーライナーなどを使うのも効果的でしょう)
尿の色が濃い黄色やオレンジ色の場合は脱水症状気味のサインの場合もあります。尿の色が薄い黄色に戻るように摂取する水分の量を増やしましょう。
外出前や長い会議がある場合、前もってトイレへ行っておきましょう。いざという突然の事態に備えてトイレの場所などを予めチェックしておくのもよいですね。
妊娠中の頻尿は問題の兆候?
頻尿はごく一般的な妊娠中の症状 すが、時にはお医者さんによる治療が必要など健康状態を示すサインのこともあります。 以下の症状に気がついたら、お医者さんに相談しましょう。
尿路感染症(UTI): 頻尿は妊娠の症状なの?もしかしたら、尿路感染なのかも、と疑問に思うママも多いことでしょう。もし尿路感染症であれば、排尿時にヒリヒリと焼け付くような痛みを感じたり、熱が出たり、尿の白い濁りや尿に血液が混じっていることに気がつくでしょう。強い排尿感を感じますが、実際には尿が数滴しか出てこない場合もあります。尿路感染症は妊娠6~24週間目のママに多く発生します。大きくなる子宮が尿路を圧迫し、細菌感染のリスクが増えることが原因です。もしママが尿路感染症を疑うのであれば、抗生物質による治療が必要になるケースもあるので、早めにお医者さんに相談するようにしましょう。
妊娠糖尿病:頻尿が妊娠糖尿病の兆候の場合もあります。通常、妊娠がきっかけとなり発症するもので、わずかの割合ですが妊娠中のママに現れます。通常、妊娠24~28週目に妊娠糖尿病の検査が行われることが多いようです。妊娠糖尿病の治療を受けても、お腹の赤ちゃんに悪影響はありません。ほとんどの場合、妊娠糖尿病は出産後に自然治癒していきます。頻尿以外にのどが渇きやすい、風邪の症状、疲れやすいなどの症状を感じたら、お医者さんに相談してみましょう。
妊娠初期の頻尿はよくある症状で、心配するものではありません。いつもトイレに行っているようだ、と感じるかもしれませんが、再び症状が現れる妊娠後期までしばらくの間は症状が軽くなります。出産後、頻尿は自然と治っていきます。あとは赤ちゃんのおしっこの心配をしていればいいだけですね!
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
すくすくポイント 登録特典