よくある質問: 双子の妊娠
もしかしたら双子を妊娠したかも?この場合、ママの妊娠は赤ちゃん一人の単胎妊娠のときとは少し変わってきます。双子以上を妊娠している多胎妊娠に関するよくある質問にお答えします。
お腹の中の赤ちゃんが一人だけじゃない?
体外受精 (IVF) や排卵誘発剤を使用すると双子以上を妊娠しやすいようです。また、双子が産まれやすい家系と言うのもありますね。双子や三つ子には一卵性双生児、二卵性双生児、さらには三卵性多胎児というのもあり、一卵性双生児と二卵性双生児のどちらかのパターンで妊娠する可能性があります。1つの受精卵が細胞分裂をするときに2つに分裂してそのまま成長すると一卵性双生児になります。二卵性双生児は、2つの受精卵が同時に成長した結果と言われています。
双子や三つ子の妊娠の症状は?
双子や三つ子を妊娠した場合、妊娠初期に何かが違うと気づくでしょう。多胎妊娠であることを示す妊娠 兆候サインには以下のようなものがあります。
ママの体内で大量のhCGホルモンが分泌されることによる辛いつわり
妊娠初期の急激な体重の増加
多胎妊娠のママの子宮は単胎妊娠のママよりも大きくなるので、早いうちにお腹が目立ってきます。
多胎妊娠のママのおっぱいは単胎妊娠のママよりも張ってしまうようです。
多胎妊娠はいつ、どうやってわかる?
ママの子宮が通常よりも大きくて2つ以上の心音が聞こえたら、かかりつけのお医者さんは多胎妊娠であることを疑うはず。エコー検査で妊娠12週目ごろには判明します。
多胎妊娠の種類 にはどんなものがあるの??
双子には2つのタイプがあります。
一卵性双生児: 一卵性双生児を妊娠している場合、妊娠の初期段階で受精卵が二つに分かれて育ったことを意味します。同じ性別、見た目もそっくりで血液型も同じことが多いです。
二卵性双生児: 双子の妊娠の場合、このタイプが一般的です。二卵性双生児は1つの子宮の中で2つの全く別の妊娠が進行していると考えられています。2つの卵子が受精し、二卵性双生児となります。遺伝子的には2人の赤ちゃんは兄弟のように血がつながっているとみなされます。 双子の性別は同じこともあれば異なることもあります。下のイメージ図で一卵性双生児と二卵性双生児の違いを見てみましょう。
多胎妊娠はどう違うの?
ママは何とも思わないかもしれませんが、多胎妊娠はリスクの高い妊娠です。単胎妊娠と比べて妊婦検診の回数、血液検査、エコー検診の回数が多くなるでしょう。また、専門医を紹介されることもあります。
双子妊娠のリスクとは?
切迫早産:多胎妊娠の場合、切迫早産のリスクが高くなります。 出産予定日計算ツールで出産日を計算してみましょう。 でも、双子の赤ちゃんは予定日より少し前、36週間目前には産まれてくる可能性があることを覚えておいてくださいね。また、早産の赤ちゃんには、呼吸をしたり、おっぱいを吸うための特別な手助けが必要となることもあります。
低出生体重:多胎妊娠の場合、産まれてくる赤ちゃんは小さいのが一般的です。平均的な出産時の体重は2,300g程度です。
どちらかの赤ちゃんにへその緒が絡まってトラブルになることも:非常にまれなケースですが、双子の赤ちゃんの中には赤ちゃんのいる部屋である羊水嚢を共有していることがあり、どちらかのへその緒が赤ちゃんに絡まって命にかかわることもあります。このような妊娠の場合、かかりつけのお医者さんが頻繁に検診をしてくれるので安心しましょう。また、帝王切開での出産となるケースが高くなります。
双胎児間輸血症候群:双胎児間輸血症候群 (TTTS)と呼ばれるリスクもあります。これは共有している胎盤で繋がる血管から、一人の赤ちゃんは十分に血液をもらっているのに、もう一人には十分に行き届かないと言う血流のアンバランスによっておこる症状です。かかりつけのお医者さんと対応策について話してみましょう。
双子妊娠ではどれだけの体重増加が必要?
双子を妊娠した場合は、体重が増えやすくなってしまいますね。でも、赤ちゃんの健康のために体重はゆっくりと時間をかけて増やしていきましょう。妊娠中の体重増加は妊娠前の体重や身長に左右されます。一般的に、ママが健康で妊娠前の体重が平均であれば、双子を妊娠中の体重の増加は9~20キログラムが理想です(個人差がありますのでお医者様に相談してください)。カロリーで計算すると、赤ちゃん1人あたり300キロカロリーとして1日600キロカロリーを追加で採ることになり、ママがどれだけ活発かにもよりますが、妊娠中期に必要な1日あたりの必要なカロリーの目安は2000キロカロリーとなります。妊娠初期には1週間に0.5キログラム、妊娠中期には0.5キログラムを少し超えるぐらいが理想です。妊娠中の体重増加の目安 を参考にしてくださいね!
双子妊娠への備え?
かかりつけのお医者さん選び:なによりも双子妊娠のママを診た経験をもつお医者さんを選びましょう。妊娠中に気になることや不安なことなどの質問に答えてくれますし、的確なアドバイスも得られるので心強いですね。
ママの体を十分にいたわりましょう:どのタイプの妊娠もそうですが、妊娠中のママは体を休めることが大事。特に双子を妊娠しているママは十分に休みをとるように心がけましょう。妊娠中期に入ったら、少し運動をすればよく眠れるでしょう。 妊娠中のママの食事 を読んで、赤ちゃんの健康的な発達に必要な栄養を調べてみましょう。妊婦検診も欠かさずに!
自分のための時間を作りましょう: 仕事の調整がつくようであれば、早い段階で産休を取ることも検討してみましょう。35週目ぐらいに産まれてくる可能性がありますし出産後の準備もできます。チャイルドシート、ベビーベッド、洋服やおむつを買ったり、赤ちゃんのための安全な空間を作る など早いうちからお家での準備も始めたいですね。また、出産時に病院に持っていくものは34週目ぐらいにはカバンに詰めておきましょう。
双子妊娠が気がかりなのは当たり前?
もうすぐ産まれてくる双子や三つ子のことを考え、不安になる妊娠中のママは多いでしょう。一度に二人以上の赤ちゃんをお世話するためには前もってよく準備をし、お世話に集中しながらママの健康にも気をつけないといけません。双子や三つ子の赤ちゃんには何でもたくさん必要になりますが、たくさんの子どもがあなたの人生を愛情でいっぱいにしてくれます。家族が増えていくことって本当に嬉しいことですよね。
支援ネットワークを探してみたり、先生に相談したり、双子を育てるママからアドバイスをもらうのもいいでしょう。出産や育児のための準備をしていくマタニティークラス, などにも出てみましょう。多胎児の両親のためのクラスなどもあります。
双子の赤ちゃんを育てていくのは大変でしょうが、喜びも2倍です。いつも一緒の双子の赤ちゃんが、全く別の性格に育っていくのを見るのは素晴らしい経験ですね。
生まれてくる赤ちゃんの名前を考え始める時期が来ました。決めるのは難しいですが、双子の利点の1つは名前を2つ考えられることです。素敵な男の子の名前とかわいい女の子の名前のアイデアをいくつか紹介します。
元気な双子の赤ちゃんが、パパとママに大きな喜びを持ってきてくれるのはもうすぐです!
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