乳幼児健診:2歳児健診

恐らく、1歳半健診の時に比べればお子さんは健診そのものに興味を示すでしょうから、2歳児健診はスムーズに行くでしょう。お子さんは、健診を受ける際に医師や看護士とより上手におしゃべりをし、より楽しむことができるでしょう。

2歳児健診で医師が行う診察項目

2歳児健診で医師が知りたいと思っている内容は。

  • 前回の健診の後、お子さんはどこか医療機関を受診したことがありますか?もしあるなら、受診理由は何ですか?受診の結果はどういったものでしたか?薬の処方や治療を受けましたか?

  • お子さんの語彙数はどのくらいですか?二つの単語から成るフレーズを使用できますか?

  • お子さんはお母さんのマネをしますか? お人形やトラックなどのおもちゃで遊びますか?

  • お子さんはボールを蹴ることができますか?両足を同じ段に乗せながら、あるいは片足ずつ交互に段に乗せながら階段を上がり降りできますか?

  • 見知らぬ人、少なくとも初対面の人に対して恥ずかしがりますか?

  • 本の話の内容について行くことができ、出てくる絵の名前を言えますか?

  • 二段階にわたる指示に従うことができますか?

  • 50歳以前に心臓発作を起こした人が家族にいますか?もしいるのであれば、この健診でお子さんの脂肪バランスの検査を受ける必要があるかもしれません。

  • お子さんは他の子供を極端に怖がる、または他の子供と一緒にいるのが難しいですか?

相談

  • ほとんどの2歳児はまだトイレのトレーニングがなされていません(たとえお母さんの母親や義母があれこれと言おうとも、されていないのです)。しかしお宅ではもうお子さんのトレーニングを開始したかもしれません。覚えておいて欲しいのは、急かしてトイレトレーニングを進めないということです。何事でもそうですが、強いてしまうと誰でもフラストレーションがたまることが多く、結局はオムツがすぐにはずれることにはつながりません。

  • この年齢期では歯科衛生が大きな問題となります。子供がよく訪れる歯科医について照会してみましょう。フッ素についても尋ねてみましょう。

  • お子さんがTVを見る時間をなかなか制限することができない、あるいはお母さん自身がTVをベビーシッター代わりにしてしまっている場合には、何らかの手助けを求めましょう。習慣化されてしまうのはこの年齢期です。

  • お子さんが他の子供を極端に怖がる、または他の子供と一緒にいるのが難しいようであれば、相談して下さい。

  • 何か大きな変化があるとお母さんにストレスを与え、またお子さんにも悪影響となりかねません。引っ越し、下の子の出産、職場復帰、死や深刻な病気への対処が迫っている場合には、お子さんはそういった変化によって悪影響を受ける恐れがあります。かかりつけの医師もお母さんと家族全員の状況の改善につながるような情報を提供できるかもしれませんので、相談して下さい。

  • 子育て中に直面する困難な問題を乗り越えていく上での有用なプログラムは数多くあります。かかりつけの医師の力も借りて、何かプログラムを見つけましょう。

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遠慮せずに話しましょう!

一時もじっとしていない年齢期にあるお子さんは、おそらく脛に青あざを作ったり何かに頭をぶつけたりすることでしょう。お子さんのケガについて何か心配事があるなら、かかりつけの医師にすぐに伝えましょう。 医師はお子さんの打撲個所や青あざを診察して、正常な活動によるケガかどうかを判断して教えてくれるでしょう。

また、お子さんに以下のような状態が見られる場合にもかかりつけの医師に話してみましょう。

  • 二つの単語をつないで文章やフレーズにしない。

  • 走らない、あるいは足元が極端にふらついている。

  • 「○○ちゃんの靴を取りに行って、ママの所へ持って来てちょうだい」などの二段階の指示が理解できない。

  • ボールを投げたり蹴ったりできない。

  • 複数のブロックを積み上げることができない。

  • クレヨンで紙に書く方法が分からない。この年齢期になると大半の子供は大雑把な円を描くことができるはずです。

  • いまだにテーブルフード(幼児向けに手を加えた柔らかく細かい食べ物)を飲み込むのが難しい。

  • 何を言っているのか理解してもらえない、あるいは自分の言いたいことを半分しか他人に伝えることができない。

  • おしなべて、あるいは特定の状況や特定の人と一緒の時に非常に怖がっている。

  • お母さんからみて奇妙に思えるようなこと、あるいは尋常ではないと思えるようなことをしている。

子供は皆、自分なりのリズムで成長して学んでいくものだということを忘れないようにし、心配し過ぎないようにしましょう。お子さんが万事うまく成長していけるよう、何か疑問があればかかりつけの医師と話し合うようにしましょう。

本記事の内容について
本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

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