おくるみを使うのはいつまで?: おくるみを卒業するサインは?
生後数週間から数ヵ月、赤ちゃんをおくるみで巻くと、赤ちゃんは安心してぐっすり眠ってくれるようになります。でも、ママや赤ちゃんにとってありがたいおくるみを卒業しなければならない時期がいつかはやってきます。おくるみを卒業するタイミングや、赤ちゃんに合わせてゆっくりとおくるみを卒業する方法をご紹介します。
おくるみを卒業するサインは?
おくるみを卒業するタイミングの1つに、赤ちゃんが寝返りを始める時期があります。赤ちゃんが寝がえりを始めたら、おくるみ卒業のタイミングが近づいてきたというサインです。生後2ヵ月頃、あるいはもう少し経つと、下のケースが見られることがあります。 また、赤ちゃんがおくるみに巻かれていることで、温めすぎとなってしまうことも。以下のような症状が見られたら、おくるみを使うのは止めましょう。
汗をかいている
汗で髪の毛が湿っている
ほっぺたが赤い
あせも ができている
呼吸が早い
おくるみはいつまで使ってもいいの?
赤ちゃんが寝返りをはじめる ようになったら、おくるみは卒業しましょう。生後3~4ヵ月頃におくるみを卒業する赤ちゃんが多いです。 赤ちゃんをおくるみで巻くことで、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高める可能性があると報告されています。おくるみに巻かれた状態で寝返りが上手くできなかったり、布が顔と首の周りを覆ってしまったことで窒息死のリスクが高まると言う報告もあります。
おくるみを使う目的は?
おくるみ に包まれることで、ママの子宮の中にいた時のような感覚になり、赤ちゃんは安心してよく眠ってくれるようになります。 おくるみは赤ちゃんを落ち着かせて、寝かしつけが楽になると言うメリットがあります。 生後すぐから4ヵ月位までの間、赤ちゃんが寝ている時にモロー反射 と言う手足を驚いたようにビクッと痙攣させたあとに、両腕で万歳のような手足を動作が起こることがあります。おくるみで巻くとモロー反射で驚くことがないので、赤ちゃんはぐっすりと眠ってくれるというメリットがあります。
おくるみを使うメリットは?
おくるみを使う嬉しいメリットにはどのようなものがあるのでしょう?下にまとめてみました。
安心感を与えます。
心地よくなり、落ち着きます。
赤ちゃんを寒さから守ってくれます。
ぐっすりと眠ってくれます。
寝つくときに「びくっ」としてしまうモロー反射で起きてしまうのを防いでくれます。
おくるみを使うリスクは?
おくるみを使うリスクを指摘する専門家もいます。特に、赤ちゃんがお昼寝などから目を覚ました時のリスクが高いと言われています。おくるみに巻かれて、どのような姿勢で眠っているかによってリスクは異なりますが、乳幼児突然死症候群(SIDS) のリスクを高める可能性があると報告されています。おくるみを使う際の心配や安全性について疑問があれば、お医者さんに相談してみましょう。
ゆっくりとおくるみを卒業するには?
おくるみを卒業するのに必ずしも何日が必要、と言うような決まりはありません。おくるみを使うママもいれば、使わないママもいるでしょう。おくるみは寝返りを始めるまでに卒業します。寝返りの時期には個人差がありますが、おくるみを卒業するタイミングとしては、赤ちゃんが寝がえりを始めるタイミング、生後3ヶ月以降にゆっくりと卒業していくのがおススメです。 おくるみを卒業したら、赤ちゃんが眠る時に何を着せてあげたらいいのでしょう? 肌着やおむつをつけた後にナイトガウン、スリーパーやパジャマなどを着せたらいいでしょう。赤ちゃんはまだ上手に体温調節ができません。目安として、大人より1枚多めに着せてあげましょう。ただ、赤ちゃんは暑がりなので、暑い時期に1枚多く着せる必要はないでしょう。 暖房を入れる時期の室温の目安は20℃前後が理想です。生まれたばかりの赤ちゃんの場合は23~25℃くらいを目安としましょう。
冷房を入れる時期の室温の目安は、26~28℃くらいを目安としましょう。部屋を入ったり出たりしたときに、室内外の温度差がありすぎると赤ちゃんは体温調節がうまくいかず体調を壊してしまうので、室内外の気温差は5℃以内が理想です。
基本的には、大人が快適に過ごせるような環境なら、赤ちゃんや子どもにも快適であると考えて大丈夫でしょう。室温だけにこだわらず、体や手足は冷たくないか、汗ばんでいないかと確認してあげることも大切です。
おくるみを使わずに寝かしつけるコツは?
おくるみを使わないで赤ちゃんを寝かしつけるいい方法は?こんなことを考えているママは、着る毛布やスリーパーを使ってみては?着てて暖かいので、寝相が悪い赤ちゃんや子供でも体を冷やすことなく、安心して寝かせられますね。 おくるみやスリーパーがきつすぎたりしていませんか?赤ちゃんが寝がえりをはじめる時期になり、これらのベビー用品が赤ちゃんの腕や胸、体などを締め付けていると感じるようであれば、使うのは止めましょう。赤ちゃんの腕を締め付けないガーメント製法の服であれば、いつまででも使うことができます。 おくるみを卒業してから、赤ちゃんがなかなか寝ついてくれない。何か他の寝かしつけ方法 はあるの、と考えるママもいることでしょう。例えば、赤ちゃんをリラックスさせる入眠儀式 をとりいれてみては?入眠儀式にはお風呂に入れる、添い寝をして絵本を読む、子守唄を歌うなどがあります。赤ちゃんが安心して眠れるようになり、ママやパパとの絆も深まりますね。 また、心が落ち着くような音楽や雨音や波の音などのようなホワイトノイズ、赤ちゃんが眠ってくれる音楽などを試してみましょう。 おくるみを使う赤ちゃんも、使わない赤ちゃんも、眠る時は必ずベビーベッドで、仰向けで寝かせるようにしてくださいね。
おわりに
おくるみに巻かれると赤ちゃんはリラックスして、ぐっすりと眠ってくれるようになります。嬉しいメリットの多いおくるみですが、赤ちゃんが寝がえりをするようになったら、おくるみは卒業するようにしましょう。 また、赤ちゃんの体温が上昇しているようだと感じたら、おくるみから出してあげましょう。赤ちゃんは汗っかきなので、薄い生地のおくるみを使ったり、部屋の温度を調節したりしましょう。 必ずしもおくるみを使わなければならないと言うことはありません。メリットとデメリットを比較しても、使うべきか決められない場合は、お医者さんに相談してみるのもいいアイデアでしょう。お医者さんや助産師に安全なおくるみの巻き方を教えてもらいましょう。 親であるママやパパが、赤ちゃんにぐっすりと眠ってほしいと思うのは当然のこと。おくるみは生後間もない赤ちゃんを寝かせるのに便利なツールです。また、おくるみ以外にも入眠儀式を決めたり、リラックスするような音楽を聞かせることで、寝かしつけが楽になります。 赤ちゃんがおくるみを卒業する時、ママとパパは赤ちゃんが初めてお家にやって来た日から今日までの赤ちゃんの成長をひしひしと実感することでしょう。
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