赤ちゃんの寝ぐずりについて

赤ちゃんが眠る前にぐずぐず言ったり、泣いて寝てくれないことを「寝ぐずり」と言います。 赤ちゃんが夜にぐずって困った経験はないでしょうか? まだ言葉を話せない赤ちゃんは泣くことで欲求や不快感を伝えます。 そんな赤ちゃんが泣くのは当然のことなのですが、 なぜ夜になると泣くのでしょう?おむつを替えても、授乳をしても泣き止まず、泣いているはっきりとした理由が判らないこともあります。赤ちゃんの寝ぐずり、寝ぐずりを起こす理由、寝ぐずりをする赤ちゃんをなだめる方法などについてご紹介します。

目次 

  • 赤ちゃんの寝ぐずりとは?

  • なぜ赤ちゃんは夜にこんなにぐずるの?

  • 夜にぐずる赤ちゃんを落ち着かせる方法

  • 赤ちゃんはいつ夜泣きをやめるの? !

  • よくある質問

  • まとめ

赤ちゃんの寝ぐずりとは?

赤ちゃんが眠る前にぐずぐず言ったり、泣いたりして寝てくれないことを「寝ぐずり」と言います。赤ちゃんはまだ言葉を話せないため、泣いたりぐずったりすることで、自分の欲求や不満を伝えています。

赤ちゃんが寝ぐずりを起こすのはなぜ?

赤ちゃんが寝ぐずって困っている。 自分たちまで睡眠不足になってしまった。 こんな悩みをもつ人は多いはずです。 赤ちゃんの寝ぐずりは昼夜問わず起こるものですが、特に夜の寝る前にぐずってなかなか寝てくれないと疲れてしまいますよね。 でも、あきらめることはありません。 赤ちゃんが泣いたりぐずったりするのは、何らかの理由があります。夜の寝ぐずりも例外ではありません。

赤ちゃんが夜や日中にぐずる主な原因には、以下のようなものがあります。

  • お腹が空いている

  • 暑すぎる、または寒すぎる

  • 疲れすぎている

  • おむつが濡れている、または汚れている

  • 眠いのに眠れない

  • 刺激が多すぎる、または退屈している

  • お腹が痛い、体がかゆいなどの不快感がある

  • 離れて寂しいなどの分離不安

  • コリック(黄昏泣き)

寝ぐずりの原因

言葉がまだ話せない小さな赤ちゃんは不快に感じると、泣いて不快なことがあると伝えます。おなかが空いた、おむつが濡れている、暑すぎるまたは寒すぎる、体調がよくないなどが、昼夜問わずに赤ちゃんが泣いたりぐずったりする理由です。

お腹が空いてる?おむつの替え時?

赤ちゃんはおなかが空いているのかもしれません。 まずは授乳をしてみましょう。 それでもぐずる時はおむつが汚れて気持ち悪いのかもしれませんね。おむつを確認して、汚れていたら交換してあげましょう。

 

ヒント 

赤ちゃんの指や足の指をチェックしてみてください。赤ちゃんの小さな指や足の指に髪の毛が絡まっていて、夜にぐずっていたと言うような予想外の理由もあります。

 

体の温度

赤ちゃんが眠る場所の環境を確認してみましょう。 赤ちゃんが眠る場所の温度は 20~25℃くらい、湿度は 50%以上が目安です。 赤ちゃんは体温調整ができないので、暑すぎず寒すぎない環境が大切です。 赤ちゃんは汗をよくかくので、冬でも厚着にする必要はありません。 大人よりも1枚多い程度にしましょう。 涼しく快適に感じる温度が理想的です。

ヒント 

赤ちゃんが汗をかいている、髪が湿っている、顔が赤い、あせものような症状が出ている場合は暑がっているのかもしれません。逆におなかや太ももが冷たい、顔色が悪い、元気がない、鼻水が出ている時は、寒がっていることがあります。

 

寝ぐずりが体調不良の場合

赤ちゃんが夜にぐずる場合、何らかの病気が原因のこともあります。 赤ちゃんは体の調子が悪い時にも泣いて知らせます。 夜中に泣かずに動き回っている場合、おなかが痛い、おなかにガスが溜まっていることもあります。時には服を脱がせてきちんと確認し、対応してあげましょう。

その他、ぐずる原因となる一般的な症状や状態には以下の理由が挙げられます。

寝ぐずりしてしまう赤ちゃん

赤ちゃんが泣くのは身体的な不快が理由なだけでなく、精神的または感情的な理由もあります。以下のような感情的な理由が原因で夜にぐずることがあります。

  • 疲れすぎている

  • イライラしている

  • 刺激が多すぎる

  • 退屈している

  • 寂しさを感じている

このような場合、赤ちゃんはただ注意を引いたり、安心したいのかもしれません。抱っこしたり、声をかけたりしてあげましょう。

黄昏泣き

毎晩同じ時間に赤ちゃんが泣き出し、長時間泣き止まない場合、コリックかもしれません。 コリックとは、健康な赤ちゃんが激しく泣き出す状態です。コリックには以下の特徴があります。

  • 毎日同じ時間帯に起こる(通常は夜)

  • 1回に3時間以上、激しく泣く

  • 生後数週間で始まり、3ヶ月頃に改善する

コリックの原因ははっきりと判っていません。 多くの場合は時間が経てば自然と解消します。 おむつを替えたり、授乳をしても泣き止まない場合には、一度冷静になって、安全な場所に寝かせて深呼吸をして様子をみてみましょう。どうしても対処できない時は、お医者さんに相談してみましょう。

不安分離症

生まれて間もない赤ちゃんが夜にぐずる場合、分離不安が原因である可能性はまだ考えられません。 ただ、赤ちゃんがもう少し成長して「対象の永続性」の概念をまだ完全に理解していない時点で、このような不安が現れることがあります。 親の姿が見えなくなった時に親が戻ってくることをまだ理解できず、不安になって泣くことがあります。 生後8〜9ヵ月頃に始まることが多いです。夜に親の姿が見えなくなって泣いたり、夜通しぐずったりする場合、分離不安が原因かもしれません。

コリックや分離不安、ご紹介した理由にかかわらず、赤ちゃんを上手に寝かしつけるのは簡単ではありません。下の動画では、赤ちゃんが気持ちよく眠りにつくためのヒントをご紹介しています。

寝ぐずりする赤ちゃんを落ち着かせるには?

赤ちゃんがぐずる原因や状況は多くありますが、不快さを感じさせる原因を突き止めて、赤ちゃんの欲求に対応するのが基本です。 一方、夜に赤ちゃんがぐずらないように、予防することも重要です。赤ちゃんのぐずりを身体的な症状と感情的な不快感に分けて考えると、いくつかの寝ぐずり対策が判ってきます。

身体的な症状によるぐずりを落ち着かせる

赤ちゃんが夜にぐずって眠らない場合、身体的な不快が原因のことがあります。赤ちゃんが気持ちよく眠りにつけるよう、以下の寝ぐずり予防対策が効果的です。

  • 寝る前に授乳とおむつを交換する。 赤ちゃんが眠りについてすぐにおなかが空いたり、おむつが濡れて起きてしまう場合、入眠儀式に眠る前の授乳とおむつ交換を組み込みましょう。但し、新生児は就寝前に授乳しても夜中に何度も起きてしまうことはあります。

  • 体調不良のサインをチェックする。 赤ちゃんが感情的な原因で泣く時は、親が抱っこしたり声かけをすると泣きやみますが、病気などの体調不良の時には泣きやみません。 服を脱がせて、全身を観察して赤ちゃんの様子を観察しましょう。 心配な時にはお医者さんに診せましょう。

  • 消化不良を起こしている。 消化不良が原因でぐずっている場合、左側を下にして抱っこするとおなかの不快感が和らぐことがあります。寝かせる時は仰向けが基本です。

  • 生活リズムを記録する。 お医者さんや専門家に相談する際、赤ちゃんの睡眠リズムや生活サイクル、泣くタイミングなどを記録しておくと役立ちます。これらを記録することで、お医者さんはコリックや食物アレルギーなどの問題を発見しやすくなります。

感情的な不快感によるぐずりを落ち着かせる

感情的または精神的な理由で赤ちゃんが夜にぐずる場合、対処法は変わってきます。 精神的不快感が原因の場合は、泣いている理由がわからずに手こずることも。赤ちゃんに安心感を与えること、自分で眠る力を育むことのバランスを見つけることが大切です。

  • 入眠儀式を作る。 赤ちゃんがリラックスして眠りにつけるような入眠儀式を考えましょう。 赤ちゃんが特に夜にぐずる場合、眠る前のお風呂やベビーマッサージ、絵本の読み聞かせなどが効果的です。 ネントレの方法についてはこちらをご覧ください

  • ベビーベッドに慣れさせる。 赤ちゃんがベビーベッドで一人で眠るのを嫌がることもあります。 でも、ベビーベッドが自分が眠る安全な場所だと理解し、自分で眠りにつく練習が必要です。赤ちゃんが寝入る前にベビーベッドに入れることで、夜中に起きても抱っこしなくても再び眠りにつきやすくなります。

  • すぐに対応せずに少し待つ。 体調不良などの医学的な理由が原因で泣いてるのでなければ、少し泣かせたままにしても大丈夫でしょう。 赤ちゃんが小さい時期は安心感を与えることが必要ですが、泣く理由は月齢で変化していきます。 少し大きくなったら寝ぐずりを放置してみることも大切です。ただし、長時間放っておくのではなく、赤ちゃんを安全な場所に置いて、数分間様子を見てから対応しましょう。

赤ちゃんが夜泣きを止めるのはいつ?

赤ちゃんの寝ぐずりはいつまで続くのでしょう?寝ぐずりが永遠に続くわけではありません。赤ちゃんが成長するにつれて、睡眠サイクルは整ってくるので安心してくださいね。

夜の寝ぐずりはいつから始まり、いつまで続くのでしょう。赤ちゃんの成長段階毎の変化をまとめました。

  • コリック。 コリックは永遠に続くわけではありません。 通常、コリックは生後2~3ヵ月がピークを迎えます。 コリックが続く期間は 赤ちゃんによって変わりますが、生後6ヵ月頃には治まっていきます。

  • 分離不安。 赤ちゃんが分離不安を示すのは、生後8〜9ヶ月頃からです。  記憶力や言葉が発達し、ママやパパ以外の大人や子どもと遊びを通して関わる事ができるようになる2~3歳ぐらいには分離不安は落ち着いてきます。

  • 言葉の発達。 個人差があるものの、赤ちゃんが初めて言葉を話し始めるのは1歳頃です。 言葉で言いたいことを表現できるようになると、泣かずに大人の注意を引くことができるようになります。1歳を過ぎたあたりから一語文で「おなかが空いた」「眠い」などと伝えられるようになるかもしれません。

  • 夜通し眠るようになる。 赤ちゃんの生活サイクル整うと、自然に夜の睡眠時間が増えていきます。 生後6ヵ月頃には、連続して夜に6~8時間寝るようになります。 8〜9ヶ月頃には、夜に授乳なしでまとめて眠る赤ちゃんが増えていきます。

お医者さんに相談するべき?

赤ちゃんが夜にぐずるのはよくあることです。 多くの場合は自然なことで心配のないものですが、何らかの病気で泣き止まなかったり、夜通し泣くこともあります。心配な場合は、お医者さんに診てもらいましょう。

よくある質問

よくある質問

赤ちゃんがぐずる理由には、おなかが空いている、おむつを替えてほしい、などの不快感があります。 言葉を話せない赤ちゃんは自分の感じていることを泣くことで表現します。激しく泣いて、長時間泣き止まない場合は、コリックのこともあります。

まとめ

赤ちゃんが夜にぐずって寝ついてくれない原因や理由をご紹介しました。赤ちゃんが泣いたら、不快な原因を取り除き、赤ちゃんが気持ちよく眠れるような状況を作ってあげたいですね。

赤ちゃんが夜にぐずらないようにするために、就寝前に授乳やおむつ替えをする、入眠儀式でリラックスさせる、などの対策もあります。 放っておいても、赤ちゃんは疲れたら眠るものです。また、赤ちゃんの成長とともにコリックや分離不安は解消され、赤ちゃんの睡眠パターンも整っていくので、ドンと構えていましょう。

本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。 参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。 また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。 診断や治療法につきましては、必ず 医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。

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