お食い初め(100日祝い)
赤ちゃんが生まれてから100日くらい経った頃に行う「お食い初め(おくいぞめ)」の儀式。初めてのお食い初めは「何を準備すればいいの?」「いつ頃どんなことをするの?」と迷ってしまうママやパパも多いのではないでしょうか?ご馳走を準備して、楽しく思い出に残るお食い初めの儀式を計画したいですね。お食い初めとは?お食い初めはいつするの?お食い初めのやり方は?一緒に見てみましょう。
お食い初めとは?どんな意味があるの?
赤ちゃんが生まれてから100日目頃、「一生食べるのに困らないように」という願いを込めて行う伝統的な儀式です。平安時代から行われていたと言い伝えられています。昔は栄養状態が良くなく、生後100日を待たずに亡くなる赤ちゃんがたくさんいたため、子どもの成長に応じてお祝いをするようになりました。
お食い初めはいつするの?
一般的に乳歯が生え始めると言われている生後3~4ヵ月 頃に行います。ただ、はっきりこの日という決まりはないので、冬の寒い時期や夏場を避けて、気候の良い春や秋に行っても問題ありません。赤ちゃんの体調や家族の予定などを考慮して、お食い初めの日を決めましょう。
お食い初めは誰とどこでするの?
親戚や両家の祖父母を招いて、ご自宅で行う事が多いようです。とは言っても赤ちゃんのお世話をしながらお食い初めの支度までするのは、ママとパパには大変ですよね。お食い初めセットの宅配をやっている業者や、お食い初め御膳といったメニューを用意しているレストランや料亭もありますので、そちらを利用するのもいいですね。
お食い初めに必要な物は?
昔のお食い初めでは、赤ちゃん用の御膳を用意したそうですが、買いそろえても後々使うことはほとんどありません。したがって現在では、離乳食が始まってから 長く使えるベビー用の食器で行うママとパパが多いです。
また赤ちゃんはまだお箸は使えませんが、祝い箸を用意しましょう。よくお正月に使う、両方の先が細い24センチ(八寸)のものが縁起が良いとされています。
この他、お食い初めでは「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めて、歯固めの儀式も行います。歯固め石はお宮参りで神社から授かることもありますが、神社の境内で拾った石を使ってもよいでしょう。
お食い初めに使われる食材やメニューは?
お食い初めで使われる食材とメニューは、和食の献立を表すのによく言われる「一汁三菜」が基本になっています。
お魚:お祝い事と言えば「鯛」が代表的ですね。鯛には「首尾一貫(最初から終わりまで全うする)」という長寿の願いが込められていること、表面が赤色で身が白色とおめでたい紅白色であること、おめで「たい」と語呂がよいことなどから、縁起の良い魚とされています。
お吸い物:「はまぐり」が代表的な食材です。2枚貝がきれいに合わさることから、「将来、良縁に恵まれますように」という願いが込められています。
お赤飯:子どもが育つために欠かせない食材である「穀物」をあらわしているのがごはんです。お赤飯は、小豆とお米の色が紅白で、縁起がよいとされています。地域や家庭によっては、お粥や栗ご飯を用意することもあるようです。
煮物:人参や蓮根、サトイモなどの根菜類には、「根を張る」という意味が込められています。また昆布はよろ「こぶ」にかけて縁起がいい食材と言われています。この他にも、人参と大根でおめでたい紅白の色彩を表現したり、かぼちゃを長寿の象徴である亀の甲羅の形に見立てて飾り切りしたり。どこにでもある食材で作る野菜と昆布の地味な印象の煮物ですが、たくさんの願いが込められています。
香の物:お漬物のことを香(こう)の物と呼びます。これは「香(こう)」と「幸(こう)」をかけて、あえてその呼び方にしているようです。またお漬物には塩気があるので、いきていくのに不可欠な「塩」を意味しているとも言われています。人参と大根を使った紅白なますや長寿をあらわす梅干しなどを準備する家庭が多いです。もちろんあくまで風習で決まりではないので、無理をして用意する必要はありません。
お食い初めのやり方は?
赤ちゃんは実際に食べることはまだできないので、食べる真似をさせます。昔は「養い親(やしないおや)」と呼ばれる参加者の中で一番年長の同性の人が真似をさせたものですが、あくまでも風習で決まりではないので、どなたが真似させてもよいでしょう。みんなで順番にやるのも楽しいですね。食べる順番も地域によって違いますので、親戚やその地域の風習をよく知る人に確認するとよいかもしれません。もっとも、大切なのはお祝いする気持ちなので、あまり風習にとらわれずみんなで楽しみましょう。 お食い初めの中で歯固めの儀式を行うと上にも書きましたが、では歯固めはどうやってやるのでしょう? まず歯固めの石をお箸で触れ、「石のように固い歯になりますように」と願いを込めて、その触れた箇所で赤ちゃんの口を触ります。石を直接口に触れるのは、誤飲する可能性があるので避けましょう。
よくある質問
赤ちゃんが生まれてから100日頃に、「一生食べるのに困らないように」と願いを込めてお祝いする伝統的な行事です。
おわりに
赤ちゃんが生まれてから100日を過ぎた頃にお祝いするお食い初め。100日祝いとも呼ばれています。ママとパパにとっても、親になって100日の記念日ですね。平安時代から続く伝統的な儀式ですが、あまり形式にはとらわれず現代風にアレンジして、家族みんなで楽しくお祝いしたいですね。
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