ずりばいとは?
ずりばいとは、まだハイハイができない赤ちゃんが腕や足を使い、うつ伏せの状態でお腹を床につけたまま体を引きずるように這うことです。赤ちゃんがずりばいを始めるのは、首すわりが安定して、うつ伏せや寝返りに慣れた頃。慣れないうちは、後ろに下がったり、同じ場所をぐるぐると回ることもあります。赤ちゃんに動きたい気持ちがあって、うつ伏せに慣れていれば、しっかり腰がすわる前でもずりばいをすることができます。
では、ずりばいとハイハイの違いは何でしょう?ハイハイは、手のひらと膝を床につけて、体を持ち上げた四つん這いで前後左右に進む動きのことです。赤ちゃんが動く時にお腹が床についているか、ついていないか。これがずりばいとハイハイの一番の大きな違いです。でも、赤ちゃんの発達には個人差があります。ずりばいをしないで、ハイハイを始める赤ちゃんもいると覚えておきましょう。
ずりばいはいつから始めるの?
生後6~9ヵ月頃になると赤ちゃんの好奇心はますます強くなっていきます。興味のあるものを見つけると、ずりばいやハイハイで、そこまで行こうとします。最初のうちは、ずりばいで這って進んでいきますが、次第に両手や両膝を使って、早く動くようになっていきます。 赤ちゃんがずりばいやハイハイを始めるのは、赤ちゃんが自分の意志で自由に動き回るようになったということ。赤ちゃんの行動範囲が広がる時期でもあります。赤ちゃんが自由に動けるスペースを作ってあげたり、小さなものは片付け、床は綺麗な状態にしておきましょう。また、赤ちゃんがぶつかると危ない物は予め別の場所に置いたり、ベビーゲートなどを使ったお家の安全対策をしておきたいですね。階段のあるお家は特に注意して下さい。
ずりばいの前後の赤ちゃんの発達は?
通常、赤ちゃんは、うつ伏せ→寝返り→お座り→ずりばい→はいはい→つかまり立ち→伝い歩き→歩くという順番で成長と発達をしていきます。もちろん、寝返り以降の発達には個人差がありますが、ずりばいをしない、ハイハイやつかまり立ちをしない、ハイハイをせずに立ち始める赤ちゃんもいます。
ずりばいの練習は必要なの?
赤ちゃんの腕や背中の力が強くなってくると、前に進まず、まずはお腹を中心にして向きを変え、後ろに進むことがあります。腕の筋肉が脚の筋肉よりも少ないことや、足の甲の動きがスムーズでないことが理由だと考えられます。こうやって赤ちゃんは筋肉を強くして前に進む練習をしていますが、ママやパパがサポートしてあげることもできますよ。そっと赤ちゃんの足の裏を押してみましょう。赤ちゃんが自分で床を蹴って前に進むことで、前に進む時の足の使い方や感覚をつかめるようになると考えられます。脚と腕の力のバランスが取れていない場合は、足の裏を押してあげるとずりばいの練習になります。赤ちゃんは段々と動く楽しさを知って、お腹や脚の力も強くなり、前に進めるようになっていくでしょう。 また、興味のあるものに向かって進みたい、という赤ちゃんの好奇心をずりばいの練習に取り入れてみましょう。お座りの状態から、ママやパパがちょっと離れた所で「おいで、おいで」をしたり、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃなどを、ちょっと動けば手に取れそうな距離に置いてみてください。あまり遠いところに置いてしまうと、やる気をなくすかもしれませんので、気をつけてくださいね。まずはすぐに手の届くようなところに置いてみて、次第に赤ちゃんとの距離を広げていきましょう。ずりばいで上手におもちゃの所まで行けたら、「よく頑張ったね!」と思いっきり褒めてあげてくださいね。
よくある質問
ずりばいとは、まだハイハイができない赤ちゃんが腕や脚を使い、うつ伏せの状態でお腹を床につけたまま体を引きずるように這うことです。
赤ちゃんが好奇心を持ち、自分の意志で動くようになってきました。まだ、動く範囲は限られていますが、今のうちに家の中に危険な物がないか、赤ちゃんが安心して動き回れる環境なのか、お家の安全対策を確認しておきましょう。また、ずりばいの練習は、必ずしもやらなければならないものではありません。赤ちゃんが嫌がるようであれば、無理強いはしないようにしましょう。あくまでも遊び感覚で、親子のスキンシップとして、楽しみましょう。
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