10ヵ月健診について知っておきたいこと
10ヵ月健診では、つかまり立ちやハイハイなどの運動機能の発達状況や、乳歯の生え具合、精神面の発達、喃語を話すか、離乳食の進み具合や予防接種をきちんと受けているか、などを確認します。10ヵ月健診で視覚や聴覚などの先天的な病気が発見されることもあります。10ヵ月健診についてご紹介します。
10ヵ月の赤ちゃんの成長の目安は?
赤ちゃんの成長には個人差があります。同い年の他の赤ちゃんと比較して、不安になったり、焦ったりはしないようにしましょう。10ヵ月の赤ちゃんの成長の目安をまとめました。
お座り がさらに安定し、座ったままで長時間遊べるようになります。両手が自由に使えるようになります。
座ったままの姿勢やハイハイでの移動、つかまり立ちや伝い歩きができるようになります。棚や机等を踏み台にして、高いところによじ登ろうとします。
手先が器用になり、小さいものを上手につかめるようになります。手づかみ食べなどが始まります。なんでも口に入れようとするので、小さくて危ないものは手の届く所には置かないでください。
「だめ」と言われると反応するようになります。大人の言ってることが理解できるようになります。
自我が芽生える時期です。泣いたり怒ったり、自分の気持ちを表現することを学びます。また相手とやりとりすることを覚えていきます。
色々なものに興味を持ち、ママパパ以外の外の世界を見たいと言う気持ちが生まれます。表情が豊かになり、うーうーやマンマなど意味のない言葉、喃語 を発するようになります。
大人の真似をするようになります。頂戴と言ったらくれるなど、やり取りができるようになります。赤ちゃんと言葉のキャッチボールを楽しみましょう。
身近な人との間に心の絆ができます。そのため、身近な人を追いかける、後追いが激しくなることがあります。
食事の中心は離乳食 に移り、母乳やミルクだけでは鉄分が不足することも。栄養不足になりやすくなるので、1 日 3 回食を進めていきましょう。
10ヵ月健診とは?
生後10ヵ月 は、赤ちゃんの心と体の成長の上で大切な時期です。病気の予防や早期発見、健やかな成長を目的に10ヵ月乳児健診が行われています。せっかくの機会なので、お知らせが届いたら健康診査を受けましょう。赤ちゃんの健康状態や発達を知り、これからどのようなことに気をつけて育児をしていくかを考えるいい機会です。通常、対象となる赤ちゃんに個別で案内が送られてきます。案内が届いてから、受診の予約を入れましょう。転入等で案内が届かない場合は、住んでいる地域の母子保健課(保健センター)に連絡をいれましょう。
10ヵ月健診の内容は?
10ヵ月健診には幅広い目的があります。お医者さんや栄養士は具体的にどのようなことを確認するのでしょうか?10ヵ月健診の内容を下にまとめました。
病気の早期発見
運動面や精神面の発達確認
乳歯がどのくらい生えているかの確認
予防接種を順調に接種しているかの確認
離乳食は順調に進んでいるか、栄養状態の確認
生後10ヵ月頃になると赤ちゃんの成長や発達には個人差が出てくるようになります。赤ちゃんが順調に成長しているのか、心配になることもあるでしょう。赤ちゃんのお世話で睡眠不足になり、疲労困憊して、ママはストレスが溜まっているかもしれません。悩みごとなどがあれば、お医者さんに遠慮なく相談しましょう!
10ヵ月健診はいつ・どこで受けるの?
住民登録のある、生後10ヵ月の赤ちゃんが対象となります。受診期間は生後9ヵ月~1歳の誕生日 の前日まで、と地域によって変わってきます。受診期間を過ぎると有料になる地方自治体もあるので、時期が近づいてきたら、健診の場所と一緒に住んでいる地域の地方自治体に確認しましょう。健診の場所は住んでいる地域の保健センターや委託医療機関での個別健診が一般的です。予約が必要な所が多いので、早めに予定を立てておきたいですね。健診日時が決まっているところや予約が必要なことがあります。まずは、受診希望の医療機関に事前に電話等で確認しましょう。
10ヵ月健診の費用は?
指定検査項目は無料ですが、お医者さんが特に必要と認めて行う検査や治療に必要な費用は自己負担となります。
10ヵ月健診での服装と持ち物
10ヵ月健診には何を持って行けばいいのでしょう?
10ヵ月健康診査受診票
健康保険証
母子健康手帳
おたずね票(赤ちゃん手帳に添付されているもの)
バスタオル
赤ちゃんが使う歯ブラシ
おむつ やミルクなど、健診を待っている間に必要なもの
10ヵ月健診でひっかかるのはどんなケース?再検査が必要?
健康診断の項目では、特に問題が認められなかったものについては、「健康」の判定となります。「要観察」以上の判定は健診するお医者さんや各地域の委員会の判断によりますが、問題を特定し解決するために、一定期間の観察を求められることもあります。基本的には、不通過項目が3つ以上の場合に、要観察と判定されているようです。
10ヵ月健診の判定で引っかかったら、とても心配な気持ちになりますね。知らない大人に囲まれて、赤ちゃんが緊張してしまい、普段できていることができないこともあるでしょう。判定で引っかかっても、実際には大丈夫なことも多いです。あまり心配しすぎないで、「大丈夫だと言うことを確認してもらおう」という気楽な気持ちで、再検診に向かいましょう。運動機能の遅れ以外に、もし発達障害だと判定された場合でも、早期に発見して適切な支援を行っていくことが大切です。健診は必ず受けるようにしましょう。
よくある質問
10ヵ月健診が終わると、次の無料で受けられる健診は、1歳半健診 になります。半年以上先になるので、赤ちゃんの健康や発達の様子、育児で心配なことを10ヵ月健診で聞いておきましょう。
おわりに
乳幼児健診は、お医者さんや栄養士などの専門家に相談できる貴重な機会です。赤ちゃんの成長や発達を確認してもらい、普段から気になっていること、育児の不安やストレスなどがあれば、アドバイスを受けるようにしまししょう。
本記事の内容について 本記事に掲載されている情報は、信頼のおける医療機関や政府機関からの情報にもとづいたものです。参考及び参照のリンクにつきましては、以下をご参照ください。また、掲載された内容につきましては十分な注意を致しておりますが、医療従事者などの専門的な意見に取って代わるものではありませんので、ご注意ください。診断や治療法につきましては、必ず医療従事者などの専門的な意見を聞いていただきますよう、お願い申し上げます。
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